Month: 7月 2013

2013.07.21 法律関係tweetまとめ

[法律]エルピーダの元株主7人,経営破たん直前に資金調達策を発表したのは不当として,坂本社長らに損害賠償請求訴訟を提起。
[法律]欧米の機関投資家もオリンパスの有価証券報告書虚偽記載に基づく損害賠償請求訴訟を提起(6月27日付)。本件の請求額は168億円で,オリンパスは合計して21件の訴訟を提起され519億円の請求を受ける立場に。
[法律]東京地裁,パチンコ店出店予定地の隣に国分寺市が図書館を設置したために出店できなくなったとして,パチンコ店運営会社が損害賠償を請求した事案で,出店阻止を目的とした設置として,約3億3千万円の支払いを命じる(東京地裁平成25年7月19日判決)

蚊取り線香の意外な真実

昨日今日と疲れのせいか,昼間に寝てしまいました。

昨日はさすがにあえて仕事をしないで過ごしたのですが,今日は仕事にと掛かりました。

毎日,少しずつやるのもいいですが,完全オフの日を置いた方が精神的にはいいような気がして,あえて濃淡をつけてみました。

 

さて,うちの庭は大自然が満ち溢れすぎて蚊がたくさんいるのですが,犬たちが刺されないように蚊取り線香をつけています。

最近の蚊取り線香のCMでやっていましたが,蚊を邪魔する効果は煙が出ているところではないところから生じているのですね。

てっきり煙からその効果が生じているのかと思っていまして,私は犬たちのために蚊取りをつける場合には,なるべく煙がたくさん出るように火のついた部分が多くなるように派手に燃やしていました。

そのような蚊取り線香を犬小屋の下に入れてやったら煙かったのか,しばらくしてから犬がせき込んでいました。

もしかしたら,あのせき込みも無駄だったのかもしれません。

病気休職を利用した社員のうち4割弱が退職していることが調査で判明

病気で休職した場合,いわゆる労災でなってしまった場合には解雇制限がありますので労務の提供ができなくても解雇できませんが,それ以外の病気であるいわゆる私傷病の場合には,会社に私傷病休職の制度があるところが多く,休職できることから,ただちに退職ということには結びつかないのは世の実情となっています。

このたびこの病気による休職についての調査結果が公表され,利用があるのが回答した病気休職制度をもっている企業で5割を超え,利用した社員の4割弱が結局退職していることが明らかになりました。

朝日新聞デジタル:病気で休職→4割退職 がん・心の不調がやや高め – 社会

心身の病気で会社の休職制度を使った人のうち、4割近くはその後に退職していることが、独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査でわかった。特にうつ病などの心の病は、再発する人が多い職場ほど退職する人の割合が高かった。

昨年11月の調査で、従業員が50人以上いる企業2万社が対象で、5904社が回答した。

調査結果によると、1カ月以上連続して休める「病気休職制度」を91・9%の企業で導入し、このうち52・0%で過去3年間に利用者があった。利用者のうち、昨年11月の調査時点で51・9%が復職し、37・8%が会社を辞めていた。がん、心の不調、脳血管疾患を患った利用者のうち退職した人の割合は42~43%と、やや高めだった。

(略)

非正社員の場合、そもそも病気休職制度を使えない企業が48・5%にのぼった。非正社員も、正社員同様に休職制度を利用できる企業は31・1%だった。

また,興味深いのは制度を持っている会社の割合がわかったという点です。

実は病気休職は,設けることが会社の義務というわけではなく,どこの会社も持っていることから,保有していないと福利厚生の制度として劣ってしまうことからみな有しているというようなメカニズムで事実上のスタンダードとなっているものです。

回答した企業の中でということになりますが,9割を超える企業で導入されていることからこれが裏付けられることになります。

一方で,非正規雇用については同じ制度を有している企業は半分以下ということも明らかになりました。

さすがに非正規雇用に病気休職を一切認めない就業規則は見たことはないですが,休める期間が正社員より短くなっているなどやはり違いを持っているのがふつうだと思います。

この違いは,それなりに正当化できるものであると思われますので,ただちに当否が問題になることはないと思いますが,このように違いが明らかになったことには意義があると思います。

日経の集計で東証上場企業において社外取締役の導入が6割に上ったことが明らかに

日経の紙面で取り上げられましたが,大証との統合前の東証上場企業において,社外取締役の導入割合が6割を超えて,60.8%となったことが明らかになりました。

今年は,トヨタなど日本を代表する大手企業でも社外取締役が導入されるなど,ある意味歴史的な年でして,独立役員の設置を求める東証の動きなど色々なものが結実した結果ということになるのでしょう。

しかし,すでに実務家の目は独立役員などのテーマから会社法の改正後の仕組みに移っているような気がします。

クールビスできず

今日も朝から予定が入っていたので,比較的早く出かけたのですが,行きの東武東上線では30000系がやってきました。

最近は,クールビスというほどしっかりと乗っかっているわけではないのですが,さすがに通勤時にはスーツは脱いでおり,手でもっていっています。

そのようなYシャツ姿で乗ったところ,あまりの冷房の効き具合に寒くてしょうがなく,風邪をひくかと思いました。

結局,あまりに寒くて眠れなかったのですが,この一件と先日の弱冷房車なのに冷え過ぎの件とあわせて30000系って冷房がやたらと効くというということで記憶されました。

30000系が来た時は気を付けようと思います。

 

さて,クールビズですが,弁護士となるとどの程度まで許容されるのでしょうか。よくわからないので,私はお客様に合うときは,全然クールビズをしておらず,スーツにネクタイなのですが,弁護士も人によってはジャケットだけにしているとか,Yシャツだけとかの例もあるような気がします。

個人的にはネクタイなしのYシャツは結構,様にならないように思っているので,今はネクタイは必ずしめています。

一日少ないはずなのだが・・・

今週は,予定があり私にしては朝早いことが多く,それなのに帰宅はむしろいつもよりも遅いため,睡眠時間が短い日が続き,すでにフラフラになってきました。

朝起きるときに,すでに頭痛がするってどういうことなんでしょう。無理やり起きて,そのうちになんとかなっていますが,さすがにやばいなあと思って,この日は少しばかり早く帰りました。

おかげで1時前には寝ることができて,少し楽になりました。

東京の二大スポットをめぐる

この日は前日から一転して,外出しての予定ばかりで,あまり落ち着いていない一日になりました。

最初にお台場に直行することになったので池袋から埼京線に乗ろうと思っていたのですが,ラッシュで埼京線が遅れていて,山手線で大崎まで行ったら結局遅れていた埼京線に乗る羽目になるという効率の悪さで,結局予定に遅刻してしまいました。

それにしてもいつ乗っても,りんかい線は大丈夫かという感じがしてしょうがないです。

その予定もいろいろあって押してしまい,午後からはスカイツリーのそばで予定があったため,事務所に戻るなり出発するというあわただしさでそのまま出掛けました。

こちらの予定も長引いてしまい,夕方になるまで事務所に戻れず,昼食も夕方にとることになりました。

倒れなくてよかったです。

いまさらですが,規則正しい生活を送るようにと言われているのですが,まったく無理な毎日に終始していて,自分でも呆れてきました。

それにしても,お台場といいスカイツリーといい,週末に行けば楽しそうなところばかり行きましたが,全部仕事でして,当然,それ以外のことは一切しませんでした。気が休まったのは,ゆりかもめで事務所に戻った時に少しばかり楽しい気分になったくらいでしょうか。

何かに似ている

連休明けのこの日は朝から朝礼があり,5時起きで出かけました。

外出の予定はなく一日中,事務所にいたのですが,仕事がたくさんあり,帰宅がえらく遅くなってしまいました。

早くから仕事をして早く帰るというのがいいように思っていたのですが,帰宅時刻が一定しているので,早く行けばいくほど仕事をしている時間が増えるということに気づきました。

別にだらだらやっているわけではなく,どんどん仕事が増えているために時間があると仕事を続けてしまうということなのですが,だんだんときつくなっていく上り坂の様相を呈しています。

だんだんとお湯が熱くなっていくゆでガエルの話を彷彿させるような気がしてきました。

やっぱりこうなったか

三連休もあっという間に終わってしまいました。

やはりというか,休養しつつ,だらだら仕事をしているうちに終わってしまいました。

色々と勉強したかったのですが,そこまでは行きませんでした。

 

さて,株主優待券を売りに行きたいのですが,金券ショップがやっているような時間帯に暇がないため売れずじまいです。自分で使ってもいいのかもしれませんが,上記のように仕事しているだけに終始しているので,それも無理っぽい気がしてきました。

それでも何か息抜きをしたいと思うのですが,何とかならないかなあと神頼みのような気持ちです。

最高裁,明示的一部請求は残部についても裁判上の催告の効果があると判示

非常に教科書的な論点についての判例が6月に出ておりまして,遅れましたが取り上げます。

本当は多岐にわたる判示があり,もっと長いタイトルにするべきなのですが,短くまとめました。

 

民事訴訟法の教科書で出てきますが,一部請求と時効中断という論点があります。

債権のうちの一部請求をした場合に時効中断がどの範囲で生じるのかということでして,判例は明示的一部請求の場合は訴訟物を当該一部としていますので,訴訟物の範囲で時効中断するということで当該一部だけということで決着しています。

そういうことで,判例によって結論が出ている論点なのですが,消滅時効ぎりぎりに明示的一部請求をして,その認容判決の確定後に残部請求をしたものの,その第二訴訟提起の時点では消滅時効が完成するだけの期間が経過していたという事案で,残部についても第一訴訟で時効中断がされていたのかという点が争われて最高裁に至りました。

最高裁判所第一小法廷平成25年06月06日判決 平成24(受)349 未収金請求事件

事実関係を簡単にまとめますと,平成17年6月24日に時効が完成する債権について,Xが平成17年4月16日に内容証明で催告をして,同年10月14日に明示的一部請求の訴訟を提起しました。

この訴訟で,債務者であるYは,相殺の抗弁を出したところ,一部請求と相殺の外側説にたつと一部請求の金額を上回ったことから,平成21年4月24日に請求が全部認容されました。この結論は,平成21年9月18日にに確定しました。

この確定に先立ち,Xは相殺の抗弁を前提として計算される残部について第二訴訟を提起したところ,最初の催告から6か月以内に訴訟提起がされていないので時効消滅したとYが主張したというものです。

原審では消滅時効の成立が認められたことから,Xは,①明示的一部請求でも残部について裁判上の請求の準じる効力があり時効中断の効力が生じる,②①が認められなくても裁判上の催告の効力があり,第一訴訟の確定前に第二訴訟を提起した以上,時効中断の効力が生じていると主張したものです。

判例裁判例が,裁判上の請求に準じる効力を認めたものがいくつかあることからそれに該当するのだという主張と,該当しなくても裁判上の催告の効力はあると順序をつけて主張しているものであり,理論的に組み立てられれているように見えます。

しかし,明示的一部請求の場合に訴訟物は一部であることは判例上明らかですので①はどうみても無理があります。

そこで最高裁は①は認められないとしたのですが,②については,裁判上の催告の効力は認めたため,本判決がなされるに至りました。

明示的一部請求の訴えが提起された場合,債権者が将来にわたって残部をおよそ請求しない旨の意思を明らかにしているなど,残部につき権利行使の意思が継続的に表示されているとはいえない特段の事情のない限り,当該訴えの提起は,残部について,裁判上の催告として消滅時効の中断の効力を生ずるというべきであり,債権者は,当該訴えに係る訴訟の終了後6箇月以内に民法153条所定の措置を講ずることにより,残部について消滅時効を確定的に中断することができると解するのが相当である。

しかし,裁判上の催告がどのような場合に認められてきたかを考えると,この場合が含まれるのはある意味当たり前でして,問題は,含まれるか否かではなく,催告を繰り返すことはできないことから,この期に及んで裁判上の催告の効力であると認められても意味がないのではないかという点です。

案の定,最高裁は以下のように述べて,最初の催告から6か月で消滅時効が完成するとしました。

催告は,6箇月以内に民法153条所定の措置を講じなければ,時効の中断の効力を生じないのであって,催告から6箇月以内に再び催告をしたにすぎない場合にも時効の完成が阻止されることとなれば,催告が繰り返された場合にはいつまでも時効が完成しないことになりかねず,時効期間が定められた趣旨に反し,相当ではない。
  したがって,消滅時効期間が経過した後,その経過前にした催告から6箇月以内に再び催告をしても,第1の催告から6箇月以内に民法153条所定の措置を講じなかった以上は,第1の催告から6箇月を経過することにより,消滅時効が完成するというべきである。この理は,第2の催告が明示的一部請求の訴えの提起による裁判上の催告であっても異なるものではない。

ある意味,当たり前の判示ということができましょう。したがって,これまた当たり前の帰結ですが,時効成立直前である場合には一部請求を選択すると,残部については時効成立となってしまう可能性が高いということになるわけです。理論的にはこのような帰結になるのは当然ということになりましょう。