Month: 4月 2013

連休が始まった

連休が始まりました。

私はカレンダー通りで,特に出かけるなどの計画を考えていないので,家でのんびりして,友人たちと会って飲みに行くくらいになりそうです。もっとも酒は飲めないのですが・・・。

たまった法律情報を整理するなど勉強にあてることを考えているのですが,まずはのんびりするかとか思っているうちに終わりかねないので注意したほうがよいかもしれません。

それにしてもここで一旦,まとまった休みがないとまた参ってしまった可能性が高いような気がします。結局は今日は朝から元気だったので疲労困憊ではなかったのですが,全然息の抜けない日々が続いており,今後も続いていくので,ここで休みがあったよかったです。

サラリーマンの時は,土日以外の休みがあると,かえって仕事が増えてしまう傾向があったのですが,今はそれとは別の忙しさです。

安堵

この日は重要な仕事が複数入っており,その準備を午前中からしないといけなかったため,朝から動けるようにと,前日の修習委員会の懇親会の二次会は断念しました。

以前の私なら二次会までは行ったのですが,体を壊していることもあり,一次会どまりが定例化してしまいました。

昨日の懇親会も結局,アルコールは飲みませんでした。

病気になってからは,口を湿らせたくらいを除いて,アルコールは飲んでいません。

もともと付き合いの場でしか飲んでいなかったので,飲まなくなっても別に悲しいとか,残念とかいう感情は沸いていませんでした。飲んでストレス発散ということもしたことがないので,これまた困るということとは無縁でした。

大それたことにならなかったのでよかったです。

 

さて,重大な仕事はなんとか光明のある展開にこぎつけることができたので,心から安堵しました。ゴールデンウィーク前を少し晴れ晴れとした気分で終わることができたのでよかったです。

もう偉そうにできない

この日は,午後からあちこち出かけて,最後には修習委員会で弁護士会館に行きました。

弁護士会館に行くのは委員会の時くらいですが最近仕事が忙しくて委員会に顔を出せなくなってしまっていて,当初の想いと異なってしまってきました。

それだけではなく,新しく弁護士登録をして修習委員になった方がどんどん入ってきて,修習生と一番近い立場ということがもう崩れてしまいました。

修習生に弁護士業務の話をするならば,伝統的な弁護士業務を幅広く行っている方の方がふさわしいでしょうし,修習生もそういった方の話を求めているでしょうから,あまり訴訟をしないし,個人の一般民事の事件もほとんどしないしで,人事労務分野に専門特化してしまっている私の場合,なかなかお役にたてないなあと思ってしまいました。

しかし,弁護士が増えすぎていると騒いでいる今日,弁護士の多様化の実例をみるのも悪いことではないと思うのです。若いうちはとかく自分の知識の中でステレオタイプ化したイメージに合致する道を邁進してしまいがちですが,なんとかなる道は,気づいていないだけでまだまだあるということは知ってほしいような気がします。

向き不向きも変わりうる

この日はかなり珍しく事務所にいるだけの一日だったため,スマホにつけている万歩計もあまり行きませんでした。

今週は仕事の関係上,ものすごく重い案件が重なっており,毎日,非常に緊張感を持っています。

全然気が休まらないですし,夜寝ながらもどう運んだらうまくいくかなあとは考え続けています。

計画的に仕事を進めて,早く終わらせて開放感に浸るのが好きな私としては,尽きることなく仕事があり,どれも一つとして同じものがなく,どれも当事者にとってはとても重いという弁護士の仕事は,精神的にハードルが高いのですが,いい歳になってからなったためか,何とか淡々と進められているような気がします。

最初から弁護士になっていたら,向いていないと思った可能性がかなりあるなあとふとともったりします。

ほとんど電車の中

毎日帰宅が遅いので,出勤も遅れがちになっているのですが,それに加えて顧問先があちこちに散っていることから,移動に時間を費やしていることが非常に増えてきました。

この日は,通勤と顧問先での会議への移動で,合計6時間近く移動に費やしました。

事務所から顧問先へは距離の割に乗り換えも少なく,なかなか行きやすい方だとは思うのですが,やはり1時間半近くかかります。

実は新幹線で行ってしまうと,もっと早くつけるので,非常に予定が詰まっているときは,新幹線で新横浜まで行ってしまったりするのですが,新幹線で短距離を乗るというのは私にとっては非常にさびしい感じがして仕方がないので,なるべく避けるようにしています。

それにしても予定はガラガラだったはずなのに,結局は連日あちこちに出向いたり,急きょ来所されたりしているのです。予定通りなんて概念はないのだなあといつも感じています。

最高裁,店舗の営業のための建物賃貸借が締結され,当該店舗のための看板設置も合意されていたところ,建物が譲渡され,譲受人が看板撤去を求めた事案で,看板撤去の請求を権利濫用と判断

まず,事案に関する情報の追加なのですが,上記タイトルを見る限り,譲受人が看板だけ撤去しろと言い出したかのようで何を言っているのかという感じですが,実際は原審までは,建物の明け渡しも請求しており,看板の撤去も請求していたのです。

建物の明け渡しは請求棄却となりそのまま確定してしまったのですが,看板の撤去は原審で,建物賃貸借では看板の設置の権原まで保護されるわけではないことから請求が認容されており,賃借人が上告したため,看板の撤去のみが争われることになってしまったというものです。

上告人である賃借人は,本件建物の地下1階で蕎麦屋を営んでおり,その店舗への誘引のため,看板等を設置しているというものです。

最高裁判所第三小法廷 平成25年04月09日判決 平成24(受)2280 建物明渡等請求事件

店舗の賃貸借も借家に当たりますので,借地借家法31条から,引き渡しさえされていれば,建物が譲渡されても賃借権を対抗できることになります。

第31条(建物賃貸借の対抗力等)
建物の賃貸借は、その登記がなくても、建物の引渡しがあったときは、その後その建物について物権を取得した者に対し、その効力を生ずる。
2 民法第五百六十六条第一項及び第三項の規定は、前項の規定により効力を有する賃貸借の目的である建物が売買の目的物である場合に準用する。
3 民法第五百三十三条の規定は、前項の場合に準用する。

しかし,これは債権なのに特別に付与された対抗力ですので,それ以外の契約は,どうなるかはまさに当事者の合意の問題というのが原則となりそうです。

原審もそのような理解のもと,看板の撤去を求めることは契約的なものに過ぎないことから,一般条項に戻って権利濫用になるかという検討を行い,権利濫用と認める事情がないとして,看板の撤去を認めたのでした。

しかし,蕎麦屋の営業はそのままでも看板の類は撤去されるとなると,営業そのものが難しくなりそうですし,そもそもちぐはぐな感じが否めません。

そこで最高裁は,権利濫用だと判断しました。

本件看板等は,本件建物部分における本件店舗の営業の用に供されており,本件建物部分と社会通念上一体のものとして利用されてきたということができる。上告人において本件看板等を撤去せざるを得ないこととなると,本件建物周辺の繁華街の通行人らに対し本件建物部分で本件店舗を営業していることを示す手段はほぼ失われることになり,その営業の継続は著しく困難となることが明らかであって,上告人には本件看板等を利用する強い必要性がある。

そのうえ,建物の譲渡の際の事情にも注目しています。

他方,上記売買契約書の記載や,本件看板等の位置などからすると,本件看板等の設置が本件建物の所有者の承諾を得たものであることは,被上告人において十分知り得たものということができる。また,被上告人に本件看板等の設置箇所の利用について特に具体的な目的があることも,本件看板等が存在することにより被上告人の本件建物の所有に具体的な支障が生じていることもうかがわれない。

以上から,権利濫用としたわけです。

一方で,田原裁判官の補足意見がついており,要するにテナントの賃貸借のような場合には看板の設置は当然に賃貸借契約の内容となっており,当然に対抗力があるのではないかということを述べられています。

確かに,テナントの賃貸借契約の中で看板の設置についても合意することは多いですし,看板設置などがセットであることは当然といえましょう。しかし一方で,借地借家法に含まれるのかというと,条文の文言があまりに明確であることから,そこまで読み込むのは無理ではないかという感じがしてしまうわけです。

一般条項をやたらと発動するのは変ですし,そもそもテナントの場合当然に含まれているだろうという実態に注目されているのが補足意見でその通りだとは思うのですが,当然に対抗力というのも難しく,法廷意見のような結論に落ち着くということなのだと思います。

新刊法律書(5月発売予定~4月4日発売分)

タイトルからは想像できませんが,実はなかなかためになる演習書です。

江頭先生がお書きになられた画期的な体系の商法総則商行為法の教科書です。普通に教科書的勉強をしようとするとかえってやりにくいです。

若手研究者が名を連ねています。ゼミでご一緒した先生もいらっしゃいます。

実務家の書かれた民事訴訟法の教科書です。内田民法のようなデザインで,文体もなかなか読みやすく入りやすい本だと思います。

受験生にとっては非常に重宝するコンセプトの本だと思います。

司法試験本番前に必読の本です。

労働法の判例裁判例研究の重要性を最近非常に強く感じます。

再掲ですが,金子宏名誉教授の体系書です。

大手事務所の先生方が書かれた法改正をとらえた本です。やや後発になってしまったきらいがありますが。

お寒い日

今日は非常に寒い日で全然,家から外へ出ませんでした。

昨日一昨日のうちに仕事を終わらせていたため,今日はゆっくりできました。

そのおかげもあり,今日は法律情報をいくつか更新できました。

個人的には精神的になかなか大変な日々なのですが,歳をとって鈍くなってきたのか,なんとかなっています。

それにしても今年は厄年ではないかと思うほど,ひどいことがありすぎて,どうにもならない感じです。お祓いでもしてもらえばよかったのかもしれませんが,もう始まってしまっていますし,適当に過ごしてきたからこそこんなことになったのかもしれません。

日和見はやめて自分の意思でしっかりと動いていればよかったのかもしれません。

連休が近づいてきていますが,厄介ごとが消えるわけでもないので,別に昂揚感とかは無縁なのですが,行動をしっかり起こさないといけないということは意識しようと思います。

最高裁,継続的な金銭消費貸借取引の基本契約に過払金充当合意を含む場合には,特段の事情がない限り,まず過払金について発生した法定利息を新たな借入金債務に充当し,次いで過払金を新たな借入金債務の残額に充当すべきと判示

過払いについて新たな判例が出ました。

端的に言いますと,継続的な金銭消費貸借をしていてその基本契約に過払い金充当合意がある場合に過払い金が実は発生しておりそれについた利息は,その後の借入金がある場合には,利息を先に充当してその次に過払い金を充当するという判示がなされました。

長くてよくわからない上,何を言っているのかわからないように思われるかもしれませんが,過払い金の問題はご存じのように実は過払い金が発生していたという類の問題のため,新しい借り入れをするに際には実は過払い金が発生していて債権者なのにお金を借りていたということだった場合があるのです。そして,過払い金が発生している場合には貸金業者は悪意の受益者ということになることになったので,利息も発生するわけです(民法704条)。

実は過払い金が発生していたという場合の処理として,継続的な金銭消費貸借契約の基本契約に,過払い金充当合意をしている例がありますが,ここで言及されているのは過払い金そのものだけであるため,過払い金についた利息はどうなるのかということが一応,まだ空白として生じていたわけです。

しかし,常識的に考えても,本体である過払い金は充当するのに,利息は別に返還しますというのは,何ともおかしいわけです。

そこで最高裁は端的に上記のような判示を行い,過払い金より前にまず利息を充当するという充当順序に関する判示を行いました。

最高裁判所第一小法廷平成25年04月11日判決 平成22(受)1983 不当利得返還請求事件

その理由といて最高裁は以下のように述べています。

過払金充当合意を含む基本契約に基づく継続的な金銭消費貸借取引においては,過払金について発生した法定利息を過払金とは別途清算するというのが当事者の合理的な意思であるとは解し難い。

まさに誰が考えてもその通りということになりましょう。すると,後の借入金に関しても過払いが発生していたり,返還額が小さくなったりといろいろな変動が生じることになりましょう。

もっとも実際問題としてどれほど影響があるのはについてはよくわからないところがあります。