Month: 12月 2011

静かな大みそか

大みそかということで,帰省した人は帰省してしまったためか,静かな年末になりました。

ごくごく普通の休みの日と同じような一日を過ごしまして,ちょっとばかり仕事をしたり,たまっている法律情報を検討してみたりしました。

ブログ記事にしたものはまだ少なく,沢山たまっているのですが,少しずつ何とかしたいと思います。

 

個人的には今年はいつも以上の激動の年でした。

これからは少しは落ち着きたいところですが,仕事柄それも難しく,あれこれ走り回ることになるのだと思います。

とにかく今後も着実に歩みを進めていこうと思います。

東京高裁,コナミデジタルエンタテインメントにおいて育休取得後に降格させたのを違法と判断

JAPAN LAW EXPRESS: コナミデジタルエンタテインメントで育児休業明けの社員が育児のためとして降格されたのを不服として会社を提訴の続報です。

東京地裁を判決を取り上げるのを失念しておりまして,いきなり続報が控訴審の東京高裁判決になってしまいました。

 

東京地裁は,育休取得後の降格自体は人事権の範囲内として違法とは判断せず,成果報酬分をゼロに査定していた点を違法として,それの分の請求を認めるという一部認容をしていました。具体的には35万円の支払いを会社側に命じていました。

 

これに対して,控訴審の東京高裁は,降格そのものを違法とする判断をして,報道によると約95万円を認容した模様です。

 

東京地裁判決では,原告が育休前に担当していた業務(海外とのライセンスの担当)の内容に着目して,担当者の頻繁な交代が問題となっていたことなどを指摘する一方,降格して担当するようになった業務(国内ライセンス担当)での人材の不足なども併せて考慮して,必要性のある担務の変更であり,人事権の濫用ではないと判断していました。

原告の主張では,出産した女性に対して差別的な固定観念をうかがわせる言動があったとしているのですが,この点については人事権の濫用と認められないので前提を欠くとしています。

上記,従前の記事でも育児介護休業法との抵触の問題もあるという二段構えの検討がいるのではないかと示唆しましたが,東京地裁はこの点についても人事権の濫用ではないというところから簡単にすませてしまっています。

 

しかし,東京高裁判決では,全く逆転してしまい,降格そのものが違法とされた模様です。

まだ全文を確認できていないので,どこが決め手になっているのかわからないのですが,事実認定の問題ではなく,評価の問題で結論を異にしたのだとすると大変衝撃的なことといえます。

企業の人事労務に重要な裁判例となりそうです。判決全文を確認したら追記したいと思います。

 

裁判例情報

第一審判決

東京地裁平成23年3月17日判決 労働判例1027号27頁

控訴審判決

東京高裁平成23年12月27日判決

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今日も外出

この日は,午後から仕事をして,夕方からは親しい仲間内で忘年会をしてきました。

 

いつでも仕事をしている一方,人間関係の構築にいそしんだ1年でした。

 

特に気にしていなかったのですが,帰宅時に池袋22時発の電車は急行でした。平日ならTJライナーのところなので,年末だから休日運転なのかと妙に納得しました。

 

この日は仕事ついでに年末年始の買い物をしており,家用のものは持って帰らないといけないため,一日中持ち歩いて大変でした。

こともあろうに酒を大量に買い込んでいたので,重くて往生したのですが,なんとか持って帰りました。

まあ,父がほとんど飲んでしまうんだと思いますが・・・。

労働政策審議会職業安定分科会雇用対策基本問題部会,65歳まで希望する労働者の雇用を企業に義務づける旨の報告書をまとめる

今月の初めから,企業に65歳までの雇用を義務化する政府の方針が報道されて,若者の就業の機会を奪うことになるなどの批判的トーンの意見や労働組合が賛成していることなどが報道で取り上げられました。

このブログではそれらの動きを取り上げていませんでしたが,この報道に対応する動きが政府側でありましたのでこれを機に取り上げます。

具体的には,労働政策審議会職業安定分科会雇用対策基本問題部会が報道で言われていたような内容の報告書をまとめたということです。

今後の高年齢者雇用対策について(案)(PDF:186KB)

上記リンク先は,28日の審議会に提出された案であり,最終的にはこれに経過措置のようなものをつけたようなのですが,議事録はまだ公開されていないので,案の内容が公表されているにとどまっています。

 

案の内容は,希望する労働者には65歳まで雇用することを義務付けるという内容です。

現在は,雇用安定法で再雇用の制度だけ作っておけば足りることになっていますので,これをより進めることになります。

雇用安定法についての説明は以下の記事をご覧ください。

JAPAN LAW EXPRESS: 東京地裁、NTT東日本の60歳定年制を適法と判断

 

この変更は,事実上,現行の雇用安定法9条2項の制度を作っておけば済むとされていることを廃止するのが主眼ですが,雇用義務化だけだと,ドラスティックに過ぎることを懸念してか,雇用と年金を接続するなら,9条2項の基準を継続して利用できるようにする特例を設けることを認めています。どちらにせよ,雇用の維持自体はしないといけないので,ドラスティックであることの緩和にはそれほどならない気もするのですが,使用者が主導して人事を決めることができることになりますので,企業によってはそれなりに意味があるのも確かです。

 

とはいうものの,労働組合の支持母体に持つ民主党政権の下での左寄りの政策の一環であることは否定できないでしょうし,年金の支給開始年齢を遅らせないとどうにもならないことの対処を企業に押し付けるという点もあることは事実です。

しかし,一方で,上記リンク先の記事をご覧いただけるとわかるように,雇用安定法の原則は定年なし又は65歳定年なので,従来から存在していた雇用安定法の本来の目指していた内容をここにきて実現しようという段階を踏んで制度が遷移しているということもできるかもしれません。

 

現実的にどうかというと,再雇用制度がある企業は多いですが,希望者全員を再雇用している企業は,半分であることが上記案に記載されています。私個人の経験でも,再雇用は希望すれば必ず可能というものでは全然なかったので,これを義務付けることは大変な負担となるでしょう。すると必然的に若年層にしわ寄せがいきますし,企業の年齢構成,活気など組織の点でもかなり大きな変化を強いられるのではないかと思います。

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現物を確認する

今日から年末年始のお休みです。

お休みだとはいっても早速明日には仕事で出かけます。

こういう職業に就いた以上,この日は絶対に休みなんてことはもはやなくなりました。

 

さて,最近,スーパーで売っている切り餅をよく食べています。

やはり件の判決以降,気になっていたこともあるのですが,うちの周りのスーパーでは,完全に佐藤食品工業のしかありません。

もちろん,切れ込みの入った例の製品もありますが,それ以外の何もついていないものもあり,うちではこちらを買っています。

 

越後製菓の製品をついぞ見ないことや,裁判例で言及された切れ込みの入った製品発売の経緯などを見ても,販売チャネル自体は,佐藤食品工業の方が巨大なのかもしれないなあと思いました。

もしかしたら紛争のそもそものきっかけはその辺から発生しているのでしょうか。

こういう現物や現場を確認することって大事だと思っているのですが,その一環で先日,関西と九州に行った際には,新大阪駅で今問題となっている「面白い恋人」を買ってみました。

もちろん,報道で言われていることをそのまま鵜呑みにするのはよくないと思って現物を確認しようということで買ったものです。

中身は白い恋人と似ても似つかないゴーフルなのがよくわかりました。

外側が問題になっているので,中身がどうかということはそれほど大きくないのですが,個人的には微妙な気分になりました。

労働政策審議会労働条件分科会,有期雇用の制度改革案をまとめる 有期雇用の期間が通じて5年を超えた場合には,労働者からの申入れで無期の契約に転換される仕組みの導入を提言

有期雇用の法制度について検討していた労働政策審議会労働条件分科会がまとめた案が公表されました。

有期労働契約の在り方について(報告)(案)(PDF)

簡単にまとめますと,有期雇用の期間が通じて5年を超えた場合には,労働者からの申入れで無期の労働契約に転換できるというものです。

あくまで概念的な案にすぎませんので構成ははっきりしませんが,労働者からの単独行為で無期労働契約の締結が強制されるというような内容であるようです。

その労働契約の内容は,無期に変わる以外の労働条件は全く従前と同じにするとされています。

また,途中にインターバルをおくと通算されないとするようで,それをクーリング期間を呼称しています。

具体的には6か月間が空くと,通算されないことになるとされています(1年未満の有期労働の場合,その期間の2分の1をクーリング期間とするとされています)。

これらを労働契約法の改正の形で実現することを提言しています。

 

これは,有期雇用の待遇改善というか雇用の安定化のための内容ということなのでしょう。

しかし,このような法制度になると,5年を超えて雇おうとしなくなるのではないか,クーリング期間をやたらと置くようになるのではないかということが容易に想像されます。

全部が全部そうなるのではなく,比較的,蓄積された経験が意味を持つ業種では,無期契約への転換が期待できるのでしょうが,かなり広汎な業種においては,代わりはいくらでもいる場合が多かれ少なかれあるでしょうから,かえって雇用県境の不安定化を招くことになりそうです。

上記のようにむきに誘引される数と,不安定化する数を比べると,不安定化する方もかなり多いのではないかと想像するのですが,どうでしょうか。

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サンクスのフランチャイジーで120店を運営するCVSが,サンクスとの契約を中途解約 店舗をローソンに切り替えるべき交渉中であることが明らかに

コンビニエンスストアの大量移籍とでもいうべき事象が起きていることが秋からになりました。

サンクスのフランチャイジーとして,120店を運営する地域本部のシー・ヴイ・エス(CVS)ベイエリアが,サンクスとの契約を中途解約して,120店全店をローソンに切り替えるべく交渉中であることが明らかになりました。

運営している120店は東京都と千葉県に所在しているとのことで,大規模なブランドの変更が生じることになりそうです。

 

中途解約については,サークルK側が中途契約権はないとして,東京地裁に提訴していたものの,16日にCVSが15億円を支払って中途解約する和解が成立したとされています。

 

ブランド転換という事態も興味深いですが,フランチャイズ契約の中途解約について和解がされたことと,その和解内容が明らかになったという点についても興味深い点があります。

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御用納め

この日も著名な経済人にお会いしたり,地方で頑張っている方にあいさつにいったりして,あちこち回っていました。

常磐線に乗ったのは久しぶりでした。

前日帰宅が終電と遅く,帰宅後も作業をしていたら午前3時になってしまったので,一日中,眠くて大変でした。

その後,この日が御用納めということで,納会があり,その後二次会に行きました。

しかし,この連日の日記のように,あちこち歩き回っており,席を温める暇がほとんどなく,法律のことはほとんど家でやっているという日々です。

そのうちだんだんと変わっていくのだと思うのですが。

 

終電に間に合うように二次会を中座したのですが,僅差で終電に間に合わず,川越まで迎えに来てもらう羽目になりました。

怒涛のごとき日々の最後にふさわしいバタバタでした。

一日中あいさつ回り

毎日あちこち行っているために,日記の更新が遅れてその日何があったかを後日書かないといけない場合に,手帳を確認しないといけないような状況になっています。これまでの私の人生でこんなことはなかったので,まったく違う行動様式に驚くばかりです。

 

この日も,一日中,あちこち行っていたのですが,この日のは純粋にあいさつ回り的なものが多く,特段営業的なことはしませんでした。

 

それでも,親しく話しているうちに時間がどんどん経過してしまい,移動に新幹線を使わないと間に合わなくなり,熊谷から東京までMaxたにがわで移動しました。

E4系8両編成だったのですが,15時ごろだったために,空いていました。

しかし,E4系の車内は狭いですね。AからFまで座席番号があるのはさすがに行きすぎだと思いました。

一日中外回り

この日も一日中外回りをしていて,最後には忘年会に行って,すっかりくたびれ果ててしまったので,当日中の日記の更新を断念しました。

 

営業は今のところ,順調そうです。このままうまくいってくれることを祈るのみです。

 

午前中には某所に説明に行き,なぜか会食までしてきました。そういう予定としらなかったので,歓待されたことにびっくりしてしまいました。

 

午後には,何だかきな臭い話には敏感に反応して身を守らないといけないというこの仕事独特の事態に直面しました。まあ何とかなったのですが。

 

夜には,会社の同期の忘年会に参加してきました。ほとんどの人が結婚したかもうすぐ結婚するという点と仕事が本社勤務が増えているという点は違っていたのですが,基本的にみんな昔と変わっていない感じで,面白かったです。

 

毎日,席を温める暇もなく,あちこち行っているのですが,これはこれでなかなか興味深いです。