Month: 11月 2011

今さら・・・

法律情報が復活してから,アクセス数も増えており,ありがたいです。

もっともこのブログは,法律情報のアクセスが大半なのですが,昨日の日記は日記の割になぜかアクセスが多くて,驚きました。

別に大したことを書いていないのに,なんでだろうと不思議に思いました。

 

いまさらですが,東京電力福島第一原子力発電所でメルトダウンで融け落ちた燃料がコンクリを溶かしているようであることが公表されました。

格納容器の外には出ていないようですが,貫通していることまで含めて,以前から有識者は指摘していましたよね。

ほとぼりが冷めたころになってから,とんでもない重大事を公表することで,あまり注目されないようにしているのかとい勘ぐってしまうようなやり方ですね。

政府の情報発表がおかしかったことも顕著でしたが,東電の体質もこれに近いものがあり,より一層事態をひどくさせているような気がします。

東京地裁,東理ホールディングスの元会長が特別背任罪に問われた事件で,無罪判決

以前,コンサルティング費用の支出が会長(当時)が支配する会社に対して行われたことが問題となった東理ホールディングの件は,このブログでも取り上げてきました。

この元会長は,刑事の方で特別背任罪に問われましたが,本日,11月30日,東京地裁において無罪判決が言い渡されました。

会社法上の任務懈怠の問題と特別背任の成否は同じではありませんが,非常に近いものがあるのも確かですので,刑事事件における事実認定は,会社法の観点からも大きな意味があるといえます。

このブログでは,元会長が支配している会社にコンサルティング費用を支出したということを重視して考察していたのですが,この点について東京地裁は,元会長は元証券会社社員らとチームを組み増資が達成されたと指摘して,「報酬はチームに帰属するが、法人格がないため、被告が支配する会社をコンサル契約の主体にしたとみる余地がある」として,任務違背で損害を与えたというには合理的疑いがあるとした模様です。

事実認定も含めて極めて衝撃的な判決といえそうです。

裁判例情報

東京地裁平成23年11月30日判決

にほんブログ村 経営ブログ 法務・知財へ

プレイステーション3購入

くだらない話で恐縮ですが,12月1日発売のガンダムのゲームである「機動戦士ガンダム EXTREME VS.」をやろうと思って購入したのですが,ゲーム機本体を持っていなかったので,PS3も購入しました。

ゲームはまだ発売前ですので,当然ですが,本体だけ届いてしまいました。

ほかに何のソフトも持っていないので,本体だけおいてあります。

せっかくなので,「機動戦士ガンダム EXTREME VS.」が届くまでに,何かやってみようかと思って,あれこれウェブサイトで手ごろなものを探したのですが,どれにも心を動かされず,面倒になっていいやということになってしまいました。

PS3のガンダムのゲームは,どれも微妙みたいに見えてきてしまいまして,買うのをためらわれてしまったのです。

ガンダムにこだわるからこんなことになっている気がしないでもないですが,コンシューマーではガンダム以外のゲームをあまりやったことがないので,いまさら新しいシリーズをやるのもなあという感じで腰が引けています。

だからといって,今度買うゲームには満足しているのかというとそうではなく,ガンダムが作品の枠を超えて登場するオールスター的なゲームなのですが,ちょっとどうかなという感じを持っているのです。ガンダム同士で戦うのはどうもなあと思うのですが,地味なゲームでは売れないから,こうなるのでしょうね。

これでも一応,楽しみにしているのですよ。

オリンパス,損失隠し等をめぐり株主から取締役らと監査役らに対する責任追及の訴えの提訴請求がなされる

オリンパスの一連の事件は,あまりフォローできていませんでしたが,まとめてここで取り上げます。

11月17日と25日の二回に分けて,同社から株主から責任追及の訴えの提訴請求があったことが明らかになりました。

株主からの提訴請求について

株主からの追加の提訴請求について

内容は,平成11年以降の取締役および監査役に対して,問題となっている金融商品による損失の穴埋めと企業買収に関連して善管注意義務があった場合には責任追及の訴えを提起するように求めるものです。

まず調査を求めるかのような請求になっているようですが,善管注意義務があると判断して提訴する場合の請求額については最初から1494億1900万円と明示されています。

この件では,取締役だけではなく,監査役も対象となっています。

そのため,提訴請求の相手方が異なり,錯綜した様相を呈しています。

取締役を訴えるように求めるときは,監査役に提訴請求をして,提訴する場合には,監査役が会社を代表しますが,監査役を訴える場合には,原則に戻って代表取締役が会社を代表するためです。

第386条(監査役設置会社と取締役との間の訴えにおける会社の代表) 
第三百四十九条第四項、第三百五十三条及び第三百六十四条の規定にかかわらず、監査役設置会社が取締役(取締役であった者を含む。以下この条において同じ。)に対し、又は取締役が監査役設置会社に対して訴えを提起する場合には、当該訴えについては、監査役が監査役設置会社を代表する。
2 第三百四十九条第四項の規定にかかわらず、次に掲げる場合には、監査役が監査役設置会社を代表する。
一 監査役設置会社が第八百四十七条第一項の訴えの提起の請求(取締役の責任を追及する訴えの提起の請求に限る。)を受ける場合
二 監査役設置会社が第八百四十九条第三項の訴訟告知(取締役の責任を追及する訴えに係るものに限る。)並びに第八百五十条第二項の規定による通知及び催告(取締役の責任を追及する訴えに係る訴訟における和解に関するものに限る。)を受ける場合

まだ事実が明らかになっておらず,善管注意義務があったか否かはまだ厳密には判断できませんので何とも言えませんが,仮に提訴するとすると,実質的に同一の事件で,取締役と監査役を訴えることになります。

そして,厳密には確認していませんが,実質的に現在の役員等もほぼすべて含まれてしまうことになるでしょうから,取締役に対する訴えと,監査役に対する訴えは攻守を入れ替えるだけで同じことに繰り返すことになりそうです。厳密には監査役の善管注意義務は異なるので,完全に同一というわけではありません。

しかし,訴訟追行において利益相反になるということはいえそうです。そういう場合には,353条などを活用して会社を代表するものを選ぶことになるのかと思うのですが,これは取締役を訴える場合専用の規定です。

第353条(株式会社と取締役との間の訴えにおける会社の代表)
第三百四十九条第四項の規定にかかわらず、株式会社が取締役(取締役であった者を含む。以下この条において同じ。)に対し、又は取締役が株式会社に対して訴えを提起する場合には、株主総会は、当該訴えについて株式会社を代表する者を定めることができる。

第364条(取締役会設置会社と取締役との間の訴えにおける会社の代表)
第三百五十三条に規定する場合には、取締役会は、同条の規定による株主総会の定めがある場合を除き、同条の訴えについて取締役会設置会社を代表する者を定めることができる。

監査役を訴える場合に特別な代表者を選定する規定を欠いているのがいささか問題になるかもしれません。

この場合には,本件事件の当事者となっていない取締役に,364条の趣旨から取締役決議をもって代理権を与える等の方法でで対処することになるのでしょうか。取締役と監査役が同じ事件で責任追及の訴えを起こされるというような状況を考えたことがなかったので,非常に分からないところがあります。

にほんブログ村 経営ブログ 法務・知財へ

マーケティングの成果を献上する

最近,宣伝に乗っかって色々と試すことが多いです。

この間は,テレビのCMで「3回はうまいという」というので,インスタントラーメンのマルちゃん正麺を試してみました。

さすがにうまいを連呼するまではしませんでしたが,油で揚げていない麺でカロリーも低くなかなかいいかもしれません。

 

また今日は,コーラのグラスがもらえるというのに惹かれて久しぶりにマクドナルドを食べてみました。

しかし,LLセットにしないともらえないということで,やたらとポテトを大量に食べる羽目になり,もういいやという感じになりました。

 

地元の駅の前のマクドナルドに行ったのですが,何だか店長が代わっていたような感じでした。それとも休みだったのでしょうか。

労働事件のマクドナルド事件を知っていると,マクドナルドの仕組みが色々とでてきますので,それを踏まえて店の中の様子を見ていると,いろいろと気になるところがでてきます。

あかつきフィナンシャルグループ,株式買取請求の価格決定の申立てがなされていた件で,東京地裁で和解が成立したことを発表

組織再編をした際に反対株主には株式買取請求権があり,買取価格は会社との話し合いで決定するべきところ,合意できない時は裁判所に価格決定の申立てをして決めてもらうことになります。

ですので,会社との話し合いが不調になってからの司法手続きであることになりますが,それでもこれまでの価格決定の申立ての事例では和解が成立した事例があります。

そのような中,あかつきフィナンシャルグループの株式買取請求権に係る価格決定の申立てで東京地裁において和解が成立したことが同社から公表されました。

株式買取請求に関する和解成立のお知らせ

ただこの件では,同社からあまり情報開示はされておらず,いくらを提示して物別れに終わったのか,本件和解の価格はそれと比べてどうなのかは全くわかりません。

にほんブログ村 経営ブログ 法務・知財へ

東京地裁,二本松市のゴルフ場運営会社らによるゴルフ場の除染等を求める仮処分申立てについて却下

JAPAN LAW EXPRESS: サンフィールド二本松ゴルフ倶楽部,東京電力を債務者とする除染等を求める仮処分命令の申立てを行うの続報です。

報道によると,11月15日までに仮処分申立ては却下されたことが明らかになりました。

報道によると,「東電に賠償を求めるなどの方法もあり緊急性がない」という言及があり,どうやら保全の必要性がないと判断された模様です。

除染のほかに除染完了までの維持費という要するに損害賠償の仮払いを申し立てていたのですが,報道では特段言及がありませんので,どちらも却下された模様です。

東京電力に対する賠償を求める枠組みは動き始めていますが,それを使わないといけないものではないので,そちらを使うことを強いる趣旨ではないのだと思いますが,経営的に球場に陥っている場合,果たして間に合うのかはいささか疑問です。

しかし,仮処分はあくまで債務者の資産状態を考慮するものなのだということを考えると,東京電力には一応の資力がありそうなので,本案でやりなさいということなのかもしれません。

そうすると,債権者の資力まで考慮して判断したのかもしれません。申し立てからかなり時間を要した仮処分事件なので,通常の事件とはいろいろと異なる事情があるのかもしれません。

にほんブログ村 経営ブログ 法務・知財へ

 

鹿児島地裁,漁業関係者が提起した馬下島の開発工事を差止めるように国と県に求めた訴訟で,訴訟費用の納付がないとして裁判長が訴状を却下した模様

馬下島を所有している業者が米軍の訓練を誘致しようとして同島で開発工事をしています。これに反対する運動がいくつか起きており,工事は中止される見通しのようなのですが,一方で提起された訴訟では,民事訴訟法上の問題が起きていたことが明らかになりました。

報道によると,漁業関係者が国と県に開発業者の行為を差止めるように求めた訴訟で,訴訟費用の納付がないとして,訴えが却下されたとしています。

馬毛島工事差し止め却下 鹿児島地裁、手数料不足で – MSN産経ニュース

米軍空母艦載機の離着陸訓練(FCLP)の移転候補地、馬毛島(鹿児島県西之表市)で、東京の開発会社「タストン・エアポート」が進める開発工事をめぐり、漁業関係者124人が国と県に工事差し止めを命じるよう求めた訴訟で、鹿児島地裁(牧賢二裁判長)は25日までに、訴えを却下した。

地裁が命じた訴訟手数料の不足分を納付しなかったのが理由で、原告側は即時抗告の方針。

決定は22日付。原告側代理人によると、地裁は請求内容が17項目に及ぶことや原告の人数に応じて訴訟手数料を779万円と算定した。原告側は、請求内容や原告の利益を一体とみなし、6万2千円を納付していた。

(略)

訴訟費用62000円というと,1300万円から1400万円の間ということになりますが,訴訟費用779万円と算定されたとなると桁違いの訴額とされたことになります。

そこで,追加の納付を求められたところ,応じなかったので,却下されてしまったと報道されているわけです。

 

ところがここで民事訴訟法上の問題が想起されます。

上記報道では,訴えが却下されたとありますが,訴訟費用の問題ですから,裁判長によって訴状が命令で却下されたのではないかと思われるところです。

原告は即時抗告の方針とあるので,民事訴訟法137条3項から,命令で訴状が却下されると即時抗告できますので,なおさらこちらなのではないかと思われるのです。

確認できているわけではないので,はっきりとはわからないのですが,どうも訴状の却下なのではないかなと思った次第です。

なお門前払いであるという点では変わりませんので,報道で必要とされる情報提供としては本質的には違いはないのだろうと思いますが,ちょっと気になった事象でしたので,取り上げました。

にほんブログ村 経営ブログ 法務・知財へ

準備できないうちに冬が来た

今日は日曜日ですが,お休みだということもなく,早速あちこち出かけていました。

むしろ,平日である明日の方が暇でして,変なねじれが生じてしまいました。

 

そういうわけで,今日もたまった法律情報をまとめて更新というわけにはいきませんでした。

明日以降は,いささか暇なので,頑張ろうと思います。

 

さて,すっかり寒くなってきましたが,うちの周りは朝晩とかなりの冷え込みになっています。

夏ほど節電の話が出ませんが,果たして電力需給は大丈夫なのでしょうか。

311の直後,寒い日が続きましたが,計画停電でうちの周りは何度も真っ暗になってしまい,電気を必要とする暖房は一切使えませんでした。

寒くて往生したのを覚えています。

これを踏まえると,電気を使わない石油ストーブなどがあった方がいいのではと思うのですが,やはり品薄らしく,どうにもならない様相を呈しています。

この夏の電力不足を乗り切れたのは,節電に努めた国民全体の努力があるのはもちろんですが,比較的暑くならなかったということも寄与しているようです。

すると,この冬は夏が大丈夫だったから今度も大丈夫だろうということには気候によってはならないわけで,なんとか電気がなくてもなんとかなるようにしておきたいところです。