Month: 4月 2011

ダルトン,イトーキを引受先とした第三者割当の募集株式の発行差止めの仮処分が取締役会長から申し立てられるも,払込手続きが完了したため取下げで終了

JASDAQ上場のダルトンが,イトーキとの業務提携の一環としてイトーキに対する第三者割当増資することを臨時株主総会に諮ることが取締役会で決定されたところ,発行差し止めの仮処分が申し立てられました。

しかし,決定が出る前に払い込みが完了してしまい,申し立てが取り下げられたという結末を迎えてしまいました。

株主による新株式発行の差止め仮処分の申立てに関するお知らせ

株主による新株式発行の差止め仮処分の申立て取り下げに関するお知らせ

司法判断が出る前に払い込みが完了してしまうとはどういうことかという感じがしますが,実は本件は,株主総会の直前になって,仮処分の申立てがあり,手続きが速やかに進んでしまったためにこのような結末になった模様です。

そもそも,申し立てた株主は,同社の取締役会長であり,取締役会で第三者割当増資を決定したのは2月半ばであり,なぜ4月中旬の臨時株主総会予定日の前日にいきなり仮処分をしたのかなど,かなり謎があります。

さらに,株主総会に対する仮処分を申し立てることが選択されなかったことなど,詳しい事情を知らない立場から見ると,不可解な点がいくつか見える事象となりました。

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たまりすぎ

週末は,時間を有効に使うために早起きしたいと毎週思っているのですが,結果として寝過ごしています。どうも疲れというかウィークデーの寝不足がたたっているようです。

通勤の電車内では寝ているのですが,さすがに本当の眠りと同等とまではいかないようですね。

それでも今日はいつもの週末のように,だらだら過ごすことはしなかったので自分としてはまともに過ごせたと思っています。

 

法律情報も少しずつ書こうかと思って,ためておいた資料を整理したのですが,とんでもない量になっており,かえってやる気がなえてしまいました。たまってしまうとかえってやらなくなるのは昔から変わっておらず,仕事もすぐに片付けないと安心できない性分なのです。

しかし,楽天の件も判決が出ましたし,重要判例がかなりたまっています。しっかり取り組みたいのところです。

最高裁,新国立劇場と基本出演契約を締結したうえで各公演ごとに個別出演契約を締結する方式で公演に出演していたオペラ合唱団員を労働組合法上の労働者と認定

さる12日に労組法上の労働者について二件,最高裁判例が出ました。

どちらも労組法上の労働者であると認めたのですが,そのうちの一件が,新国立劇場のオペラ合唱団員の事件です。

最高裁判所第三小法廷 平成23年04月12日判決 平成21(行ヒ)226 不当労働行為救済命令取消請求事件

新国立劇場のオペラ公演の出演する合唱団員は,1年ごとに試聴会という試験を行い,契約メンバーと登録メンバーを選抜して,契約メンバーが主として出演して,足りない場合に登録メンバーが出演するという方法で公演を行っているそうです。

過去4年間,試聴会の結果,契約メンバーとなっていた合唱団員Aが平成15年の試聴会の結果,不合格となったことから,音楽家等が個人加盟している労働組合である日本音楽家ユニオン団体交渉が,「Aの次期シーズンの契約について」を議題として団体交渉の申し入れをしたところ,雇用関係がないとして拒否されたために,東京都労働委員会に救済命令の申し立てを申し立てたという事件です。

都労委は,不合格措置については不当労働行為ではないとしつつも,団交拒否は不当労働行為であるとして救済命令を出して,新国立劇場側と日本音楽家ユニオンの双方が中労委に再審査を申して立てていましたが,棄却されており,取消訴訟が提起されたものです。

したがって,当事者は,財団法人新国立劇場運営財団,日本音楽家ユニオン,中央労働委員会の三者です。

 

労組法上の労働者とは,労組法3条で条文上は賃金などの収入で生活する者(退職者、解雇されたものなど含む)となっているのですが,これは,使用従属関係のことであると解釈されています。

この使用従属関係の要素としては,

  • 事業遂行に不可欠な労働力としての企業組織への組み入れ
  • 契約内容の一方的決定
  • 業務遂行の日時・場所・方法等に関する指揮監督
  • 業務に関する諾否の自由の不存在

などが指摘されています。

本件の新国立劇場のシステムでは以下のような特徴があり,最高裁はこれらから,労組法上の労働者性を肯定して,これを否定していた原審を破棄しました。

  • 契約メンバーが実際の運用では原則的に全公演に出演することが求められていたこと
  • 公演の件数などは財団が一方的に決定していたこと
  • 財団の選定する指揮者等の監督を受けていたこと
  • 公演及び稽古に参加した場合に応じて,報酬等一覧に掲げる単価および計算方法に基づいて算定された報酬を受けていたこと
  • 予定された時間を超えた場合には超過手当も払われていたこと

以上の事情は,どれも上記に示した要素につながるものであり,従来からの判断枠組みに従って判断されたものといえましょう。

これらの事情から行くと確かに労働組合法上の労働者と評価するのが妥当なところです。

こうして,労組法上の労働者であることが確定しましたので,不合格措置と団交拒否が不当労働行為に当たるかについて判断するために原審に差し戻されています。

したがって,争いはまだまだ続きます。

歌唱能力を判断して不合格にしたとされている措置が不当労働行為に該当するということを主張するのは,単純に考えるとなかなか大変である様に思われます。

一方で義務的断行事項には該当しそうですので,こちらについては見通しがつきやすいかと思えますが,それでもやや引っかかるものがあります。

というのは,労働組合はよく特定の労働者の件として,団交の議題としてきます。特定の人事は不服申立制度が完備されていないなら義務的団交事項になりますからまあいいのかもしれませんが,特定人事を上げるから余計に争いになる点がある様に思われます。

このような問題設定をするのは,意思を示す的な意味合いがあるのでしょうが,実際の労働者のためを考えるとどうなのでしょうか。

 

 

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この繰り返しはまずいのでは

今日も仕事中眠くて仕方がなかったのですが,驚愕するようなことばかりあったので,括目してみてしまい,大過なくおえることができました。

不知ですか,そうですか。

 

ちなみに寝不足の原因は,昨日(すでに今日)寝入りばなに地震があって飛び起きてしまったからであり,夜更かししてテレビを見ていたというような事実はありません。

 

さて,原発関係で東電の発表で企業の広報として信じがたいのが,「○○をします」→「無理でした・断念します」というパターンが非常に多いことです。

今日の例ですと,4号機のプールを水中カメラで撮影します→水温がカメラの設計耐熱温度を超えていて断念というのがありました。

今までもこういうことを繰り返していますよね。何か技術的な方策を発表しながら,実行できない,沙汰やみというのが非常に多すぎます。

東電が断念するだけはなく,政府も東電の情報をそのまま流しているような状態なので,同じことをしてしまっています。

すぐに何か対処を言わないと収まらないからとりあえず条件反射的に詰め切れていないが俎上に上っている手法を言ってしまっているのかもしれませんが,企業の姿勢としてはできなかったときに与えるマイナスの影響が怖いということまで考えるのが普通だと思います。

したがって,条件がそろっているか詰め切ってからでないと発表するべきではないと思うのです。未曾有のしかも原発事故でそんなことをしているまではないということなのかもしれませんが,だからこそぬか喜びに終わった時の反作用が怖いです。

これまでの軽口とそのあとその通りに行かなかったことの積み重ねのせいで,東電と政府はずいぶんと信用を失っています。

じっくり検討していたら時間がかかるということもあるのかもしれませんが,速やかに情報提供しなくては納得が得られないのも事実です。しかし企業では担当者は,その情報提供のスピードの合わせてこういう時は対応せざるを得ないはずです。原発のような危険なことではないですが,私もやったことがあります。

技術的にとても難しいことであるとはいえ,時間感覚がなんだかおかしく,意思決定や情報の伝達に何か問題があるのではないかと思われてしまいます。

企業体質があまりよろしくないように一般的に思われているようですが,あまり人のことは言えず,技術系の会社でありながら東大卒の文系でないと出世できないという会社はあるものです。その点から悪く言えないなあと思い,少しずれた感覚を共有しているはずの私でもなお,それでも何だか変だと思ってしまうのです。

上記に書いたようなことの繰り返しになって工程表の通りの解決は極めて困難と思うのですが,どうなのでしょうか。

かなり長期化することは確実ですから,参考にするのは阪神ではなく,落ち着くまで島の人々を丸ごと避難させた噴火の事例のほうになってきているのではないかと思います。

候補者にとっては必死

ただいまうちのあたりでも統一地方選の後半戦で,市議選をやっています。

昼間は仕事に出ているので,当然,選挙運動を見る機会は朝の駅に立っている候補者を見るくらいなのですが,帰宅するとはがきとかいろいろ来ています。

定数が多すぎてほとんどが当選してしまうくらいなので,そんなに必死にやっているわけではないと思うのですが,いろいろと活動はされているようです。

このご時世でも堂々と民主党公認で出ている人もいて,何を考えているんだと思う次第です。無所属にして隠した方が絶対得策だと思うのですが,どうでしょうか。

買えなくてよかった

ここのところ,昼間は暖かいのに朝と夜は冷え込みます。うちのあたりは田舎なので,かなり冷え込みます。寒暖の差が激しくて疲れます。

最近はいろいろあってあまり寝る時間がないせいもあって,すっかりくたびれています。

 

うちのあたりでは計画停電によって複数回実施されました。

真っ暗になってえらい困って,何か明かりはないかと思ってアマゾンを見たところ,LEDランタンがありました。

よさそうだと思ったのですが,みな同じことを考えるものらしく,殺到で入荷がかなり先なのを見てあきらめました。結局,停電は当面はないようなので,買っても無用の長物になってしまうところでした。けがの功名だったかもしれません。

ちなみにその後も気になって当該商品の評判を見てみたのですが,粗悪なつくりだという評価がいくつかのものについてはされていました。どれも三月下旬の記載で,停電に備えて購入して使ってみたところ憤慨されたのでしょう。みんなこの災害に振り回されているのだなと改めて実感しました。

パルコ,イオンと森トラストの要求を受け入れ

かなりの対立の様相を呈していたパルコの経営権をめぐる問題ですが,ここにきて,パルコがイオンおよび森トラストの要求を受け入れて,委任状争奪などの事態は回避されることになりました。

要求受け入れというあいまいな表現を使いましたが,その内容は,社長の交代と両社が賛成する取締役選任議案の提出および執行役の人事やイオンとの協議等となっています。

取締役選任議案および代表執行役の異動に関するお知らせ

当社第72期定時株主総会における議案等の取扱いに関する合意書締結について

これに対して森トラストは株主提案を取り下げるとしています。

もっとも,会社提案の取締役選任議案は,森トラストの提案と同じではなく,交渉の結果として合意できたものであるといえ,パルコが全面的にイオンと森トラストの要求を丸呑みしたものではないといえます。

これによって強引な経営権争奪で労働者が反発するという事態は避けられそうです。

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これでは落第なのでは

会社で言うならプロジェクトチームに当たるものをいやにたくさん作って会議をしているだけで仕事をしていると誤解をしている人がいるようですが,本当にそうなら仕事のできない人の典型といえましょう。

実のところ,まともに仕事をしたことがないからそんな発想になってしまうのでしょう。

首相、復興実施本部 来週にも新設 野党取り込み「次の一手」 (産経新聞) – Yahoo!ニュース

この図だと20あるみたいですが,一部らしく,テレビ報道では20以上あるらしいです。

こんなに作ったら会議の資料作りだけで大変です。下手をするとそれだけしかやらなくなってしまうでしょう。

 

何だか,バカ丸出しにみえるのですが,これはマスコミが悪意を持って流しているからでしょうか。しかし会議を乱立させたのは厳然たる事実なのでやはりわかっていないのでしょう。

 

非常に深刻な事態になってきています。被災者,原発事故の問題が全く解決していないのに,世界に対する通商,世界の見る目が変わることで,世界との交易で生きていく日本の活路に大きな支障が生じつつあります。テレビの前でキュウリとかをかじって見せている人は,この事の重大性をわかっているのでしょうか。

 

あと,原発の件ですが,かつて言っていたことと異なるとてつもなく重大な事実を,ほとぼりが冷めたかのようにこっそり出していますが,もっと深刻に受け止めねばならないのでしょうか。

原発の情報開示が世界的には信用されていないですが,その一つに,一度伝えたことはもういいと思ってか,悪いことがその後も続いていても継続中であることを言わないような情報の開示の仕方があるような気がします。その後のことを言わないから解消したのかと思ったら全然そうなっていないようです。

情報の扱いは,日本人は元来とてつもなく下手なので,このようなことになるのはある意味うなずけるものかもしれませんが,もっとちゃんとしないと信頼性の点で取り返しがつかなくなるでしょう。

テイツー,執行役員制度を廃止

古書店チェーン運営のテイツーが執行役員制度を廃止することを公表しました。

執行役員制度の廃止、組織変更および人事異動に関するお知らせ

執行役員というのは会社法上の制度の執行役とは違い,単なる会社内部の職制の一種です。

取締役の数を減らしつつ代わりのポストとするためなどさまざまな思惑で導入される例が相次ぎましたが,実際には部長の上くらいの役職であることが多いようです。

一方で会社法上の制度である取締役と兼任している実例もあるようです。

このような融通無碍なものあるためか,制度変更に見舞われる例もあるようで,テイツーでは取締役の充実を目的として,廃止となった模様です。

執行役員が廃止された例はこれだけではないので,特段変わった動きであるということはできませんが,珍しいことは確かですので取り上げておきます。

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値引きには理由がある

すっかり最近の最高裁判例がたまってしまい,取り上げたかったのですが,なかなかハードルが高くて見送ってしまいました。もとをただすと,昨年末の判例すらそのままになってしまっており,いつか取り上げねばと常々思っているのですが,いつになってもできません。

連休に入ったら時間がありそうだなあと思うのですが,多分いろいろあってつぶれてしまうでしょうから,なんでも後で時間ができたらなんて思っていることは,その調子では絶対にやれる日はやってこないので,毎日少しずつやるしかないのですね。

近いうちに何とかしたいと思います。

 

どうでもいいことですが,先日,地元のスーパーに買い物に行った際に,うまい棒の大袋が売っていて,魅力を感じて買ってしまいました。

30本のパックになっていて,1本あたりで10円を切る値段設定になっているなど,お得だったのですが,残念ながら全部同じ味のが30本入っています。

いろいろな味がセットになって30本入っていたらものすごくお得なのにさすがにそうはいかないのかと思って少し残念でした。よくよく考えると,梱包を説く前の出荷状態の大袋のまま並べただけなのかもしれませんね。

おかげでうまい棒のサラミ味が大量にあって,何日たってもなくなりません。