Month: 12月 2009

困惑の大晦日

さすがに大晦日は静かでいいですね。

うちのあたりでは昼間に雹のようなものがばらばら降ってきて、もしかして雪になるのかと期待しましたがさすがにそこまでは行きませんでした。

でも荒天であることは確かだったようです。交通機関は大変だったようですね。

今日は部屋の大掃除を急遽初めて、一日どたばたしていたので、結局いろいろなことをやり残したまま夜を迎えてしまいました。

年賀状がまだ手付かずなんで、明日にはなんとか作成しないといけないと思うのですが、よく考えると、HDDを吹っ飛ばしてしまったときにこれまで年賀状作成に使ってきてグラフィックソフトもだめになってしまっていたのです。

再インストールしたいのですが、バージョンアップ版であり、インストールに古い版のCDROMが必要なのですがそれが見当たらず、どうにもインストールできません。かなり使い慣れていたのとこれまでの年賀状のデータを特殊な形式で保存していたため、困ったことになっていることに気づきました。

CDを探しまくるのも面倒なので、仕方ないですから、今年からはPhotoshopで作ってみましょうか。あまり使っていないので、使い方がよくわからないのですが。

何だか混迷している最近の情勢を象徴しているかのような状況になってきて、非常に困惑しています。こんな感じで大晦日が過ぎていきました。これなら停まり勤務でもしているほうがまだましかもしれませんね。

このブログは来年も、相変わらず淡々と法律問題を薄く広く扱いつつ、私のあまり面白くない日記をお送りします。

人生の転機を迎えたとか、守秘義務の重い仕事に就いたとかで、見識の高い興味深いブログが閉鎖されることが結構ありますが、このブログはただ淡々と続いていきます。まさに継続だけが力なりといった一念でやっていきます。

それでは皆様よいお年を。

日本興亜損保の臨時株主総会で経営統合が承認される

日本興亜損保の臨時株主総会が本日開催され、損保ジャパンとの経営統合が承認されました。

筆頭株主のファンドが賛成に回ったことはすでにお伝えしていますが、そのままの結果で、順当といえましょう。

日本興亜、臨時株主総会で損保ジャパンとの統合承認(日本経済新聞2009年12月30日)

来年4月に損害保険ジャパンと経営統合する計画の日本興亜損害保険は30日に開いた臨時株主総会で、3分の2以上の賛成票を得て、株主から統合の了承を受けた。一部OB株主から総会資料の不備を指摘され、開催日が当初予定の22日から年末にずれ込む波乱もあったが、来年4月に両社の持ち株会社「NKSJホールディングス」が発足することが決まった。

金融庁から行政処分を受けた保険金の支払い遅れ問題について、元役員の株主は責任を追及する株主代表訴訟を起こす考えを総会で表明した。

(略)

しかし、当然予想されることですが、上記引用の後段ではっきりとしましたが、これで一連の紛争が終結するわけではないことも明らかになりました。

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最高裁、退任取締役に対して株主総会決議等を経ずに支給された退職慰労金が不当利得になることを認めつつも、会社からの返還請求が権利濫用になる場合について判示

会社法の基本的な知識ですが、取締役の報酬には株主総会の決議が必要です。取締役が自分で自分の報酬を決めたら大変なことになるためです。よってこの趣旨から退職慰労金にもこの報酬規制は妥当することになります。もっとも普通の報酬の場合とは異なり総額を株主総会で決することまでは必要ないなどとされており、違いがあります。

第361条(取締役の報酬等)

取締役の報酬、賞与その他の職務執行の対価として株式会社から受ける財産上の利益(以下この章において「報酬等」という。)についての次に掲げる事項は、定款に当該事項を定めていないときは、株主総会の決議によって定める。

一 報酬等のうち額が確定しているものについては、その額

二 報酬等のうち額が確定していないものについては、その具体的な算定方法

三 報酬等のうち金銭でないものについては、その具体的な内容

2 前項第二号又は第三号に掲げる事項を定め、又はこれを改定する議案を株主総会に提出した取締役は、当該株主総会において、当該事項を相当とする理由を説明しなければならない。

とにかく、退職慰労金にも上記の報酬規制がかかる以上、これを守らないで、退職慰労金を支給してしまうと無効ということになりそうです。すると不当利得ということになり、会社は返還請求ができることになりそうです。

今回、退職慰労金が無効であり不当利得になるとされたものの、その返還を会社が請求することは権利濫用であり許されない場合があることを最高裁が判示しました。

最高裁判所第二小法廷平成21年12月18日判決 平成21(受)233 損害賠償等請求事件

1、退職慰労金が不当利得になる点について

まず、退職慰労金が無効になるという点についてです。

この会社は同族会社であり、代表者がほぼすべての株式を保有していることから、代表取締役が先に支給をしてしまってから決裁をして、株主総会に諮って承認を受ける(実際には決裁が株主総会とイコールでした)という形で支給されてきたという事情がありました。

上記の会社法の条文からだと事前に承認を得ていく必要があるように読めますが、判例は事後的に株主総会の承認を得るのでもよいとしている(最判平成17年2月15日判時1890号143頁)ことから、このような方法も有効です。

しかし、この事案の退任取締役に対しては、送金はしたもののこの会社でこれまで行われてきた事後的な手続きすら行われませんでした。

この会社はその後、民事再生手続開始決定を受けて、この退職慰労金を取り戻そうという動きになり、事件となったわけです。

まず、本件における退職慰労金の効力については最高裁は以下のように述べて不当利得であるとしています。

退職慰労金を支給する旨の株主総会の決議等が存在しない以上は,上告人には退職慰労金請求権が発生しておらず,上告人が本件金員の支給を受けたことが不当利得になることは否定し難いところである。

2、不当利得の返還請求が権利濫用になる場合について

不当利得になるのであれば、会社は返還請求ができることになります(民法703条)が、以下のような事実を指摘して本件では返還請求を求めるのは権利濫用であるとしています。

  • 返還請求をしたのが支給から1年以上たってからであり、決裁を受けたものと信じるのも無理からぬものがある
  • 代表者が送金を認識していたのなら(認識していたという事実認定まではされていません)、黙認していたと評価される

これらを指摘した上で、不支給とする合理的な理由があるなど特段の事情がない限り、権利濫用であるとしました。

以上を述べた上で、代表者の認識と、当該退任取締役の業績から不支給とするのが合理的であるかについて審理する必要があるとして差し戻しています。

3、反対意見

上記の多数意見はそれなりにもっともに思えますが、突き詰めると、かなり大胆なことを判示しており、竹内裁判官反対意見が端的に指摘しています。

まず、すぐに気づかれると思いますが、一般条項が登場していることに苦言を呈しています。

やたらと一般条項を乱発すると法的安定性を害しますので安易に認めるべきではないというわけです。特に、本件は会社関係ですから、よりいっそう形式的なところを重視して法的安定性を保つべきではないかという考えだと思われます。

また、上記の箇条書きで引用した点についても反論しています。

  • 1年以上たっているといっても不当利得返還請求権の消滅時効が成立するわけではなく、決裁を受けたと思ってもそれは善意の受益者というだけで、返還義務はなお肯定されるということ(民法704条)
  • 代表者が認識していたとしても、それと黙認は別物であること
  • 業績があるとしても経営状況が悪化したら退職慰労金がなくなるということはありうるのであり、それにもかかわらず361条に反してまで退職慰労金の支給を認めることはできない

以上から、会社の請求を認容するべきだとしています。

会社と役員等の間のことですから、一般条項が入ってくるというのはやや違和感があり、こちらの意見には相当の説得力があるように感じます。

4、同族会社の問題について

さて、この判例は不当利得の返還請求が権利濫用になる場合についてがメインなので、あっさり不当利得になることは肯定されてしまっていますが、99%以上を保有しているのが代表者となっているために、しっかり株主総会をしてないとしても、承認があったとして退職慰労金支給がそもそも有効と判断してもおかしくないような外見をしています。

判例は取締役会決議が必要な場合でも、1人会社なら株主が取締役であり要求しても意味がないので、取締役会決議を不要としてます。

これとパラレルに考えると、報酬規制についても不要としてもよさそうに思えますが、多数意見は端的に不当利得としているので、報酬規制の潜脱は1人会社であって実質的に意味がないとしても許されないと判断したように考えられます。

これは報酬規制が株主保護のためだけではなく、債権者保護まで入るのかなど深遠な問題を生みかねないところです。

もっとも、本件においては多数意見中では言及されていないのですが、当該退任取締役の退職慰労金はそれまで退職慰労金にかかわったことのない経理部長が勝手に支給してしまった異常なケ
ースだったようなのです。すると、いかに一人会社といえども、代表者がまったく関与しないで支給されたものであり、どのように解しても有効な退職慰労金ではないと考えたのかもしれません。

結局、報酬規制は極めて厳格な強行法規のようなだと考えたのか、それとも事例判断に過ぎないのかは判然としません。

全体的にかなり広範に広がりうる内容を判示しているので射程をめぐって難しい問題になりそうな判例であるように思われます。

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これは異常だ

何だかここ数日の痛飲がきいているのか疲れ気味です。

部屋の掃除くらいはしたいのですが、なかなか難しいです。

年賀状も完成していないですし、大変な年末になってきました。

最近は馬鹿みたいな行動をとる人が報道をやたらとにぎわすので、呆れるとか軽蔑するとかいう感情がわくことが多くなりました。

すさんでいること限りないです。

最近の日本の混迷に比べれば、これまで散々きいてきた東大法学部教授たちがよく言われる会社法への違和感なんて全然どうってことがないことがわかりました。

来年は少しはまともな年になってほしいですが、難しいですかね。

いよいよ年末

さすがに押し迫ってきて忙しくなってきました。

何だか予想外に出費がかさんで大変です。

そんなことはさておいて、まだ取り上げていない判例が残っているので、これは年内に何とかしたいと思います。

今日は忘年会

一昨日もしこたま飲んだのに今日も高校時代の部活の仲間たちと忘年会で飲んできました。

ここのところ飲んでばかりです。

今回は初めて、ご夫妻で参加される方が出て、大人になったことを改めて感じたしだいです。

川越高校を卒業して10年以上たっているのにこんなお子様のようなことを述べているのは恥ずかしい限りですが、親しい知人友人にに身を固めた人があまりいないので、どうしてもこんな感じを抱いてしまいます。

すっかりパラダイム変換が起きてきてしまい、結婚していないことに対する抵抗感がかなり薄れてしまいましたが、さすがに私のような人間でも、仲のよい夫婦を見るといいものだと心底思いました。

しかしそういう気分に浸ってもいられる間でもなく、明日はまた所用があります。

東京地裁、日本興亜損保の臨時株主総会の開催差止めの仮処分申立てを却下

JAPAN LAW EXPRESS: 日本興亜の臨時株主総会の開催差止めの仮処分が再度申し立てられる」の続報です。

30日に開催予定の損保ジャパンとの経営統合が諮られる臨時株主総会の開催差止めの仮処分申立てが一部の株主からなされていたわけですが、東京地裁は25日付で仮処分申立てを却下したことが明らかになりました。

当社臨時株主総会の開催差し止めを求める仮処分命令申立の却下のお知らせ

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また同じ目にあう

昨日飲みすぎたので、今日は一日中きつかったです。

最後に安酒をしたのがまずかったみたいです。

安酒ってなかなか抜けませんよね。

しかも私の場合は、加えて悪夢を見るとパターンが決まっており、いい加減に学習するべきなのですが、つい忘れてしまいます。またもやひどい目にあったしだいです。

やることがたくさんあるのに機能不全に陥った今日は本当にもったいなかったです。

東京高裁、東和システム事件で課長代理を管理監督者ではないと第一審と同じく判断

JAPAN LAW EXPRESS: 東京地裁、東和システムの「課長代理」は管理監督者に該当しないと判断」の続報です。

使用者が特定の職制上の地位について労基法所定の労働時間管理の適用がない管理監督者としていたことの当否が争われた東和システム事件で、控訴審判決が出ました。

「名ばかり管理職」二審も認定 東京高裁、賠償額は減額(日本経済新聞2009年12月25日)

ソフトウエア開発会社「東和システム」(東京・千代田)の社員3人が、「管理職扱いして残業代を支払わないのは不当」として、残業代など約1億円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁(原田敏章裁判長)は25日、一審・東京地裁と同様に「管理監督者には該当しない」と認定した。

ただ、賠償額の算定方法を変更。一審から約3400万円減額し、約1100万円に変更した。

(略)

第一審の東京地裁判決と同じく、東和システムの課長代理の管理監督者該当性を否定しました。もっとも、請求を認容した時間外手当てについては計算方法を変更したらしく、大幅に減額されています。

管理監督者該当性の判断についてもさることながら、大幅減額となった理由も気になるところです。まだ全文を確認していませんので、追って検討したいと思います。

労働基準法

第41条(労働時間等に関する規定の適用除外)

この章、第六章及び第六章の二で定める労働時間、休憩及び休日に関する規定は、次の各号の一に該当する労働者については適用しない。

一 別表第一第六号(林業を除く。)又は第七号に掲げる事業に従事する者

二 事業の種類にかかわらず監督若しくは管理の地位にある者又は機密の事務を取り扱う者

三 監視又は断続的労働に従事する者で、使用者が行政官庁の許可を受けたもの

 

裁判例情報

東京高判平成21年12月25日

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これが縁か

この日は、高校時代の友人の結婚式に出かけてきました。

高校時代の仲間の飲み会にはついぞ来ないのでかなりご無沙汰で、会うの自体久しぶりでした。

中で新婦が、新郎と交際し始めたころの思い出として、半年分の予定表を渡されて、丁寧な言葉ながらもそれに合わせるように求められて、びっくりしたというエピソードを披露して、聞いていた私たちは思わず吹き出してしまいました。

彼は昔からやたらと予定を入れて忙しくしていないと気がすまない性格で、そのせいでくたびれ果てているのですが、同時に充実感を感じているような人なのです。

そういうタイプの人って一定数いますよね。

あわただしくしていることがやたらと多く、そのうちのかなりは徒労に終わっていたような気もします。

たとえば川越高校には強歩大会という有名な行事があり、西武秩父線のあたりの山奥を走り回らないといけないのですが、その場にも駿台予備校のテキストを山ほど持ってきていました。その重い荷物を持って山に登るわけには行かないので、降りた駅のコインロッカーに預けており、大会が終わった後は疲れたということでそのまま持ち帰っていったということがありました。

そんな苦労性な彼の性格は今になっても変わっていないことがわかって思わず笑ってしまいました。

新婦はしっかりしていそうな方だったので、新郎をたてつつもうまくコントロールできそうな感じを受けました。

結局はしかるべきところに落ち着くのだなあと思ったしだいです。

少し前の日記にも書きましたが、この出会いのきっかけを作ったのは、川越高校の後輩でして、後輩に取り持ってもらった縁ですから後輩に対して一生恩に着るべきだと我々はぎゃーぎゃーいっているわけです。

さて、めでたいということでその後、終電近くまで仲間たちと飲んでしまい、翌日に疲れが残ってしまい大変でした。