Month: 1月 2004

ロースクール入試情報収集

別に私が行こうというわけではないのですが、東大のロースクール入試の概要がなんとなくわかってきたので、適当に書いておきます。

法律既習者向けの試験は3問で、憲法、民法、刑法から各1題ずつ出ました。

問題の詳細は、確認が取れてからにしますが、憲法、刑法は勉強がものをいう問題でした。民法は事前準備でどうこうなるものではないような問題だったようです。

未修者向けは、日本語論文を読んでの総合問題でした。
二段階選抜は、適正試験でもTOEFLでもなく、成績が相当重視されたようです。ただ、定員の4倍までにそろえただけなので、それほど致命的というほどの重みではないようです。

発表は6日です。

青色発光ダイオード訴訟第一審判決

話題の青色発光ダイオード訴訟の第一審判決が東京地裁で出ました。
なんと日亜化学に中村教授へ200億円を支払うことを命令しました。
額からいってもすごい判決ですが、これは一部請求に対して満額認めただけで、実際の権利はもっと多いという判示でした。

中間判決で特許は日亜化学にあるという判決を出していますが、金銭面では中村教授側の訴えを完全に認めた形になりました。

日立特許訴訟、発明報酬支払いを命じる

光ディスク読み取り技術の特許を職務発明した日立製作所の元社員が発明対価として日立に2億5000万円を求めた訴訟の控訴審判決が東京高裁で出ました。判決で、外国特許の対価を発明者が受ける権利を初めて認めて総額約1億6300万円の支払いを日立に命じました。

これは、最近訴訟が頻発している特許法35条の「相当の対価」をめぐる判例の一つです。特許法は35条3項で、発明者が職務発明をした際に会社に特許権を帰属させた場合はその代わりに相当の対価を受ける権利を有すると定めています。対価はその発明を利用して利益を得る前に決めてしまうか最終的利益確定前に支払われるものであるため、特許の効用と比較して対価が低いと感じる例があるようです。

このケースでは特に、相当の対価を得る対象として外国特許も入ると判示したことが大きな特徴です。この点についてのみ抵触法の観点からコメントします。発明というと何か隠れているものを発見したり新しい何かを作り出すイメージがありますが、それに財産的価値を持たせるのは特許という国家の作り出した独占権であることに注意が必要です。よって特許法は一般的には国家の産業政策の現れであり、公法であると解するほかありません。そう考えると、日本の特許法が、外国特許に対する相当の対価を請求できる権利を認めるということは、お門違いなのではないでしょうか。そもそも35条自体、規定の趣旨がよくわからない場違いなものであるように思われるので、この判決もまた妥当でないと思われます。

色々あった六年間

昨日で証券取引法の補講が終わり、聴講している講義はこれですべて終了しました。多分、東大生活最後の講義になると思います。

入学してから早六年、まさか大学院に進むことになるとは思ってもみませんでした。人生とはよくわからないものです。

私の場合、散々努力して準備したことよりも、思いも寄らない道が開けてきて、結局それまでしてきたことは置き去りにして、その道に入ってしまうということが多かったです。大学に入る前から「人生○○になる」と決めて、予備校等に通い準備を怠りなくして、実際にその通りに道を進んでいく方が多い東大にあって、こんなわけのわからん人生を歩んでいるのは珍しいほうなのではないでしょうか。これからも典型例におさまらない人生を歩もうと思います。

NPO問題は縦割り行政の弊害か

日本経済新聞:2004/01/28

長谷工を恐喝、容疑のNPO会長ら逮捕へ

 準大手ゼネコンの長谷工コーポレーションから現金計約3000万円を脅し取ったとして、警視庁組織犯罪対策三課は、特定非営利活動法人(NPO法人)「消費者問題研究会」会長で、指定暴力団稲川会系の元組員、榎原一吉被告(55)=恐喝罪で起訴=ら3人を28日、恐喝容疑で再逮捕するとともに、同会幹部1人を同容疑で逮捕する。同研究会はNPO法人としての活動実態がなく、会社の悪評を流すと脅して入会費名目などで現金を脅し取っていた。
 関係者によると、榎原被告らは2002年8月から11月の間、長谷工が設計や建築を請け負った東京都中央区や千葉県我孫子市のマンション工事を巡り「建築現場の土壌汚染を放置している」などという趣旨の悪評を発注元や行政機関に流すと同社を脅迫。入会費や会費などの名目で口座振り込みの方法で計約3000万円を支払わせた疑い。

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この日記では、これまでにも何度も、NPOは怪しげな勢力の溜まり場になると書いてきましたが、また一件露見したので載せておきます。
建設関係は、従来から暴力団系の浸透があったのでその点では目新しさはありませんが、環境保護を名乗っているところが要注意というところです。この他考えられる形態としては、メーカーを相手取って消費者団体を名乗ってくるでしょう。

話は変わりますが、こういったNPOの濫用は、NPOの監督官庁と暴力団関係の人員の名簿を有する警察との間で情報交換がなされていなかったために変な団体の設立を許してしまったという指摘があります。現在では、情報交換がなされているそうで新しい設立団体は大丈夫という見解がこの間の新聞にあったのですが、昔のだけに注意すればいいかというとちょっと甘い気がします。
休眠団体を買い取るとか、ひどい場合、普通に設立された団体をのっとるとかいうケースもありうるわけで、相変わらず注意が必要でしょう。

品格ある振る舞い

アメリカ大統領選をみていると、アメリカでは大統領たるもの品格がないといけないと考えられているようです。アイオワ州大会のあと、ディーン候補が支持者を前にして気勢を上げて、「アーウ」というような音の意味不明な雄たけびを上げていましたが、こういうのはだめなようです。マスコミで何度も何度も繰り返し報道され、その後の公開討論会の席でも茶化されていて、釈明する羽目に陥っていました。しかし品格という点で言うなら、ブッシュ大統領もプレッツェルをのどに詰まらせて失神したりしているのですから、いい勝負のような気もしますが…。

人気企業の怪

今日の日経におまけで大学生就職人気企業ランキングがついていました。
1位はJTB、2位サントリー、3位トヨタでした。

なんでJTBってそんなに人気あるんですかね。旅行業ってそんなにいいですかね。旅行業って聞こえはいいですけど、かなり怪しいんですよね。

サントリーっていったら、政治力で持っている会社の代表例みたいなところですけど、それでも人気なんですね。サントリーって民間企業のわりに天下りを受け入れますよね。その辺からも怪しさが見え隠れ。

あとソニーもやはり大人気です。世界的にはソニーって変わろうとしていない会社の代名詞みたいになってきていますが、まあいいのか。私も最近はすっかりPS2やっていませんし。

銀行系では、UFJがトップです。今、金融庁に責められている最中なのに?

毎年毎年不思議でしょうがないランキングです。


昨日は東京大学の法科大学院の試験日でした。法律既習者はまだ情報を得ていませんが、未習者では、日本語による総合問題が出たそうです。発表は2月6日ですが、どんなことになるのでしょうかね。

GEもエンロンも技術系

地元の図書館に行ったら、「エンロン内部告発者」があるのを発見して早速借りてきました。
あった場所はなんと、電気土木工学のところ。そりゃあ、エンロンはもともとはインフラメーカーですがね。いくらなんでもひどいのではないかと。内容をよく知らずに買っているのですね。
隣には「ジャック・ウェルチの最強の経営」なる本がありました。

超人

高橋宏志教授はよく体が持ちますね。

学内ではロースクールを先導して、外では司法試験委員と新しい司法試験の調査会みたいのにも入っているし、新司法試験委員にもなったんですね。加えて学部長にまでなってしまって、よく引き受ける気になりますね。
しかも今度から学部長の任期は三年に延長されていますから、より大変ですし。そんななか本まで出してもう驚嘆するしかありません。しかしあわてて出したのかさすがに、急ごしらえの感じが否めませんがね。

ようやく2万字に収めましたよ。ほとんど要旨に近いものになりました。あーあ。
ゼミの名簿も完成しました。道垣内ゼミに参加した研究者の卵たちは一人もドロップアウトしていないことが判明しました。よかったですね。

普通の大学へ

弟に聞いてはじめて知ったのですが、今年の東大法学部の試験日程が二週間ほど繰り上げられたそうです。2月末の前期入学試験までにすべて終わらせてしまうつもりのようです。確か私の学部時代は、3月10日前後まで試験があったのに。勉強の期間がかなり減らされてしまいますね。法学部試験の困難さを思うとこの短縮は恐ろしいことだと思います。

過年度試験もなくなりましたし、だんだん東大法学部も普通の大学になっていきますね。残っている特長といえば、卒論がないことくらいですかね。

今日は、研究年報に載せる論文の概要を作成していました。これが困難で、2万字に収めるなんて無理もいいところ。無理に圧縮すると無味乾燥なものになってしまいますよ。