フジテレビ、500億円分新株発行登録、発行登録制度活用で公開買付けを牽制


ニッポン放送の後はライブドアかニッポン放送によるフジテレビの株式取得の動きが起きてくることが予想されることから、フジテレビは新株発行枠を設定する対抗策をとることになりました。記事はこちら。IR情報はこちら
新株発行は定款で株主総会権限にしていない限り、取締役会でできますので問題ありません。
このケースでポイントなのは、発行登録制度を活用するというところでしょう。
発行登録制度というのは、証券取引法23条の3以下に定められた発行開示の制度で、有価証券の新規発行を頻繁に行うであろう会社はまとまった開示を一回やれば、後は発行するときに小さな開示をだせば発行してよいというものです。
できるのは有価証券届出書の参照方式適格会社ですので、要件を満たすことは比較的容易です。
この発行登録制度を活用すると、新株発行が約2週間でできるとされています。
公開買付の場合、もっとも期間を短縮しても20日であるため、これを活用すれば公開買付に対抗しての新株発行ができるわけです。
もっとも株主割当なので、買収費用の増加を強いることになるくらいで、株式がわたること自体を拒むことはできません。
もっとも、証券取引法27条の6第3項より公開買付の買付価格は引き下げてはいけないので、新株が発行されて水増しされた株式を買い付けねばならないのはなかなか大変でしょう。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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