住友信託、UFJに1000億円の損害賠償請求へ、経営統合交渉差止め訴訟に追加


すっかり既成事実化しつつある三菱東京フィナンシャルグループとUFJ銀の経営統合ですが、住友信託は経営統合交渉差止めの訴訟に予備的な請求として認められない場合は逸失利益として1000億円の損害賠償を求めることにしたと発表しました。
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この点について審理するとなると、損害の範囲の認定が重要になります。
住友信託側は統合成功の場合の経済的利益を請求していくでしょうが、成功の蓋然性がどこまであったかによっては単なる期待に過ぎないとされてしまうでしょう。
仮処分に関する最高裁の判断はどうもそのようですが、裁判としては別件になるので、もう一度やり直しということになります。

個人的には、法がやたらと現状が先行している場合を追認して良いのかとは思いますが、企業再編は紆余曲折あって当然なのであって、確実に見込める利益は最終局面にならないと発生しないということも可能でしょう。

契約の履行を求める裁判などは、歴史的にはわりとぎりぎりの経営を続けている会社間で起こることが多く判例もそういうのが多いのですが、日本を代表する企業間でこんなゴタゴタになるとは本当に隔世の感がありますね。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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