社会はこうして変わるのか


最近、大きな問題になっているキャッシュカードの偽造で預金が盗まれてしまう件ですが、銀行の態度がひどいという銀行批判へのトーンが変わってきましたね。
UFJ銀が補償をにおわすなど銀行のサービス競争になる感じになってきました。
銀行お得意の横並びで他行も追随するか、信用力からそこまでしなくてもうちは預金者が逃げることはないから大丈夫と分かれるのか注目したいところです。

もっとも、約款にも書いてあるし、そもそも準占有者への弁済に当たるので法的には、銀行には責任はないというのが法的な回答です。
有名な判例もあるのでまず堅いと思います。
いまだに磁気カードを使うのは技術の発展を無視しており怠慢だという論理ができるなら別ですが…。
技術の発展で偽造がやりやすいとはいっても、万人ができるわけではないので、今裁判になってもたぶん変更はされないと思います。

しかし、補償してくれるといっても、保険等による対応でしょうから、めぐりめぐってつけは預金者に来る事になるでしょうね。

それでも意義があるとしたら、裁判所も極端に銀行よりであることからわかるように日本の金融界は社会的に厚く保護されていて、サービス供給側の論理を押し付けることができる業界ですが、それを変えていけるかもしれないという点でしょうね。
自分の預金を下ろすのに手数料を取られ、それで金利が吹っ飛んでしまうなど理不尽なことはまだまだありますので、変わってくれるといいですね。

ただ、誰でも口座をもててしまうという点からしてかなり特殊なので、その国民皆銀行預金制度をつくるために、供給側有利に若干特殊であるのは仕方ないという言い方もできるかもしれませんが…。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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