最高裁、破産宣告後に停止条件が成就した債権を受動債権とする相殺を認める


全面改正前の破産法99条後段では、停止条件付債務と破産債権との総裁は可としており、破産宣告時に顕在化している債権債務関係で処理をするという破産法のルールの例外を定めています。
しかし、この条文を条件成就までの期限の利益を放棄した場合の相殺のみを可としたと解釈する立場があり、破産債権者が破産宣告後に条件成就した場合に改めて破産債権と相殺することはできるのかどうかについては争いがありました。
この点について平成17年1月17日に最高裁第二小法廷判決がでたので取り上げます。
判決の全文はこちら
結論からいうと最高裁は、破産宣告後の条件成就を待って相殺をすることを認めました。l
これは、破産宣告時ですでに相殺の期待があるためと説明されています。
この理由付けと結論は伊藤眞教授の説のままで有力な立場を採用したといえましょう。
なお、破産法は改正されていますが、新しい破産法では67条2項が同趣旨を定めています。
よって、の判例の立場は改正後もそのまま妥当すると思われます。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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