Facebook、無議決権株式を発行へ


アメリカの大手IT企業では、このところ種類株式の発行が盛んなのですが、facebookがさらに追加で新しい種類の種類株式を発行することを公表しました。

米フェイスブック、無議決権株発行へ 創業者の支配力維持  :日本経済新聞 2016/4/28 7:34

【シリコンバレー=小川義也】米フェイスブックは27日、新たに議決権のない種類株を発行すると発表した。6月20日に開催する株主総会で承認されれば、既存の株主に対し、保有株1株につき無議決権株2株を割り当てる。議決権の過半を握る創業者で最高経営責任者(CEO)のマーク・ザッカーバーグ氏の支配力を維持するのが狙い。

 2012年に上場したフェイスブックは普通株(A株)に加え、議決権が10倍のB株を発行し、大半をザッカーバーグ氏に割り当てている。ただ、株式を使った買収や株式報酬の増加で、13年に67.2%あったザッカーバーグ氏の議決権比率は60.1%まで低下していた。

 フェイスブックは定款を変更し、議決権のないC株を発行する計画。ザッカーバーグ氏が議決権の6割を握っているため、計画は株主総会で承認される見通し。

 無議決権株が発行できるようになれば、ザッカーバーグ氏は支配力を弱めることなく、株式交換による買収やストックオプションを活用した人材の獲得を進められる。

(略)

以前は議決権が10倍もある株式を発行して、支配権維持を強めたのですが、株式をファイナンス目的やインセンティブとするために無議決権株式を発行して選択肢を増やすということのようです。

支配力維持の目的であるかのように日経の見出しでは述べていますが、支配権維持目的は確かにそうなのですが、もう少し多様な用途があるという点がポイントと思われます。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。