限定正社員の導入例は増えてきていますが、限定正社員の導入で先行したファーストリテイリングにおいてさらに多様な働き方を実現するためとして、週休3日を選択可能として、そのかわり労働日は10時間労働とするため変形労働時間制を導入することが明らかになりました。10月から導入とされています。
転勤ない「地域正社員」に週休3日制…ユニクロ : 経済 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) 2015年08月21日 07時21分
「ユニクロ」などを展開するファーストリテイリングは10月から、ユニクロの店舗で働く転勤のない「地域正社員」約1万人のうち、希望者を対象に、週休3日制を導入する。
育児や介護と両立しやすくして、勤務時間に制約がある優秀な人材の退職を防ぐ狙いがある。小売業では人手不足が続いており、柔軟な働き方をアピールし、採用増にもつなげたい考えだ。他企業の戦略にも影響しそうだ。
(略)
新制度では、地域正社員が週休3日制を希望すると、店舗が忙しい土日は原則、出勤とし、平日に3日間休みをとってもらう。
8時間×5日=週40時間だったところ、10時間×4日=週40時間となることで、労働時間は変わらないということで給与水準が変わるわけではないとされています。
変形労働時間制としてはかなりシンプルなものになりますので、導入されるのは月単位の変形労働時間制でしょうが、月単位の変形をフルに活かすというほどの内容でもないことになると思われます。
3日休めることでライフステージに対応してもらうということが報道されていますが、実のところ、長めのシフトが可能となるため、店舗運営上、シフトが組みやすくなるという経営上のメリットもありそうなところも否定できません。
長いシフトに入ることに対して報いることなども考えられるところから、給与水準はそのままとされていることが本当にそのままでいいのかは疑問なしとはしません。