すかいらーく、定年後の再雇用制度を改めて定年を65歳へ延長 非正規雇用についても60歳以降もそれ以前と同様の賃金体系を維持することで待遇を改善へ


高年齢者雇用安定法によって義務付けられた65歳まで何らかの形で賃金を支払う雇用をする義務は、大半の企業において定年後の再雇用制度が採用されましたが、人手不足を背景に変容が見られるようになってきました。

外食大手のすかいらーくは、定年後再雇用の仕組みを採用していたところ、これを改め、定年を65歳へ延長し、65歳以降70歳まで再雇用の仕組みとすることで、シニア労働力の確保を図ることが明らかになりました。

 

すかいらーく、定年65歳に 人手不足でベテラン活用 – 47NEWS(よんななニュース) 2015/08/18 18:48

ファミリーレストランの「ガスト」などを展開する外食大手すかいらーくは18日、ことし10月に定年を現在の60歳から65歳に引き上げる方針を決めた。若年層の採用競争の激化で人手確保が難しくなっているため、接客や調理の技術を持つベテラン社員を活用する。

 正社員(6月末時点で約4400人)だけではなく、パートやアルバイト(同約7万9千人)も対象とする。8月に入り労働組合と大筋で合意しており、9月に正式決定する。新制度は10月1日に導入する予定。

 給与などの待遇は原則として60歳までと同じにする方向だ。

 

上記報道からは判然とはしませんが、日経の報道によると、今回の制度変更は、正社員の定年延長と非正規雇用の待遇改善の二種類の内容からなっている模様です。

正社員については定年を65歳に延長して、65歳以降70歳までを再雇用として、65歳までは60歳までの給与などと原則同じとするとのことです。

定年再雇用は一般的に待遇は仕事量、役割に応じたものになるために引き下げられがちになります。ここを改め、待遇を引き上げるというよりは従前と同じに活躍してもらおうということになると思われます。

また、非正規雇用の場合には、60歳までとそれ以降では賃金体系が異なっているとのことであり、60歳以降では賃下げになることが多かったと報道では言及されています。その内容の詳細は不明ですが、60歳以上も待遇をそれ以前と同様にして人材の確保を図るということと思われます。

人材確保のための待遇改善を図るだけだと人件費の増大になるだけになってしまいますが、役割を拡大してもらおうということならば、労使双方にとって意味のあるものになりますので、注目されます。もっとも、高齢労働者に従前と同じに活躍してもらうのは、現場労働ではなかなか大変なので、意図するように効果を上げるには、関係者の努力が要りそうです。

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About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。