厚生労働省、平成26年度「過重労働解消キャンペーン」の結果を公表 重点監督を実施した過半数の2304事業場で違法な残業があり是正勧告を行ったことが明らかに


労働基準監督署が調査にやってくることをいわゆる労務監査などと呼ぶことがありますが、この労務監査には色々なパターンがある中で、そのうちの一つにキャンペーン的なものがあります。

特定業界に絞っての監査などがこれに当たりますが、昨年、このカテゴリに位置づけてよいと思われる、長時間労働が疑われる事業場を抽出して重点的に監督を行うという種類の労務監査が行われ、その結果が公表されました。

平成26年度「過重労働解消キャンペーン」の重点監督の実施結果を公表 |報道発表資料|厚生労働省

単純に言うと、4561事業場に監督を行い、うち2304事業場に違法な残業があり是正勧告を行ったとのことです。

是正勧告というのは、労働基準監督官が法令違反(とはいっても所管している労働基準法違反と労働安全衛生法違反になりますが)を認定した際に、是正を促す行政指導になります。従わないと、労働基準法違反には罰則がついていますので、刑事事件への展開が予想されるというもので、かなりの重みにある事態です。

この違法な残業というのは、36協定なしでの残業などであり、かなり初歩的な法令に違反しているものであるようです。

ホワイトカラーエグゼンプションが立法化されようというときにこの結果が公表されるのも憶測を呼ぶところですが、健康維持のための労働時間の把握という問題は裁量労働制と同じくついてくるという結論に落ち着くための補強材料になるのは必至と思われます。

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About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。