「ステーキのどん」等運営の株式会社どん、短時間勤務制度を育児、介護などの事由がなくても取得できるように制度変更 時間限定社員も創設へ


「ステーキのどん」などを運営する株式会社どんにおいて、いわゆる限定正社員の導入が行われることになった模様です。

吉野家HD傘下のどん、理由なしで時短勤務OK  :日本経済新聞 2014/12/19 23:49

吉野家ホールディングス傘下で「ステーキのどん」を運営するどん(東京・北)は来春、社員が育児などの理由がなくても利用できる短時間勤務制度を導入する。勤務時間は4時間か6時間。勤務時間の短いアルバイトでも社員に登用しやすくする。外食業界の人手不足は今後も続くとみて、働きやすい環境づくりを進めるのが狙いだ。

(略)

日経新聞の報道によると、「どん」は、短時間勤務制度の拡大と時間外労働のない時間限定社員の二種類の人事制度変更を行う模様です。

短時間勤務制度は、育児介護休業法にあるもので、育児や介護といった事由のある労働者から請求があると認めるというものですが、これを理由を問わない形に拡大するということで、育児介護休業法の制度から、時間を限定した限定正社員の仕組みに性格が拡大することになるといえます。

あえて短時間勤務制度を広げるということにしたのは、原則はあくまでフルタイムの所定労働時間としつつ、一時的な仕組みとして扱うためなど理由は想像されますが、実際のところは不明です。

また、時間外労働のない時間限定社員を設けるとのことで、こちらも、育児介護休業法にある時間外労働の免除の仕組みを拡大するものといえそうです。

本件の特徴はフルタイムの正社員以外の雇用種別を増やすというこれまでの限定正社員の導入実例と異なる点が興味深いものがあります。

また、報道によると、導入の背景は、外食産業の人手不足があるということで、特に新卒者がこの業界に入ってくるハードルを下げたいという意向があるとされています。この点もこれまでの限定正社員の例とは異なるものがあり、特徴ある実例として興味深い一件であると思われます。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。