土浦労働基準監督署、最低賃金法違反で常陽新聞新社と当時の社長を送検


最低賃金法違反で労基署が送検するという事態が生じたことが明らかになりましたので取り上げます。

常陽新聞新社、賃金不払い容疑で書類送検 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) 2014年09月10日 13時34分

土浦労働基準監督署は10日、茨城県で昨年8月まで日刊紙「常陽新聞」を発行していた常陽新聞新社(本社・茨城県土浦市)と、同社の当時の社長(59)を最低賃金法違反(賃金不払い)の疑いで水戸地検土浦支部に書類送検した。

 発表によると、社長は従業員24人に対し、昨年2月~7月分の最低賃金計約987万円を支払わなかった疑い。同社は昨年8月30日に水戸地裁土浦支部に破産を申し立て、事業をやめた。

(略)

要するに労働基準監督署が入ったというパターンだと思われますが、そもそもの原因は経営不振とうによって賃金の支払いが行われなくなり、支払わないと最低賃金を下回るのは明らかですので、それに基づいて監査が入ったということなのだと思われます。

労働基準監督署は労働基準法違反などの法違反の事実を認めたときはまずその状態の是正を求める行政指導を行いますが、破産状態ということですとそれは無理ということで、刑罰権発動を促すことになったということになりましょう。

書類送検というと、普通の刑事事件ですとなんとなく軽いイメージがありますが、労働基準監督署からの送検の場合には検察官による公判請求につながることが多く、かなりの重みがあります。

労働基準監督署の実務の扱いの一端が見える一件であるように思われます。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。