伊藤忠商事、富士フィルムなどがホワイトカラーエグゼンプションの導入の検討と報道される


労働時間管理の対象から外すという内容を有するホワイトカラー・エグゼンプションが法改正の俎上に上っていますが、まだ国会にも提出されていない段階です。しかし、すでに先を見越して、導入の検討を始めた企業が出ているという報道がなされました。

伊藤忠など導入検討 労働時間規制の緩和制度  :日本経済新聞 2014/8/18 2:00 日本経済新聞 電子版

伊藤忠商事や富士フイルムなど主要企業が、働いた時間ではなく成果に応じて賃金を払う「ホワイトカラー・エグゼンプション」の導入の検討を始めた。政府は欧米に比べて劣るとされるホワイトカラー層の生産性向上のために、同制度の導入に向け2015年の法改正を目指している。企業は国が今後、制度の詳細を詰めるのに合わせて準備を進め早期導入を目指す。

(略)

要するに法改正で導入されたら、わが社でも採用しようという検討を始めたということにすぎず、ホワイトカラー・エグゼンプションが一部企業で始まろうとしているというわけではなく、世論を喚起していこうという意図がやや感じられる記事に見受けられます。

ホワイトカラー・エグゼンプションは労働基準法改正によって導入される方向になっていますが、年収要件なども入る模様で、裁量労働制よりも対象を広げることは実現するものの、劇的に労働時間管理を不要とするものではないのも事実です。

議論も含めて激しい抵抗が予想されますが、実のところ、どこまで劇的な変化なのかは、微妙な問題かもしれません。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。