交渉術のケーススタディ


私が高校にかよっていた頃(というとかなり昔ですが)、私の高校では大手飲料メーカーの缶飲料の自販機が構内に設置されました。
自主自立を校風とする我が高校は、この自販機の管轄を生徒会に委ねまして、生徒会が大手メーカーとやり取りしていました。
もっともとある先生の強い意向で、コーラだけは置かれませんでした。コカは、コーラ以外の飲料を販売していましたね。

3社が自販機を一台ずつ設置して当初は、ジュース一本90円で販売を始めました。
確か市中の自販機ではすでに120円になっていて、かなり安かったといえるでしょう。
利用がかなり見込めるからこの値段になったのでしょうが、あんまり儲からなかったようで、価格改定に向けたメーカーからの動きがしばらくして起きてきました。

それが、これまた談合くさいのですが、3社連名で申し入れがあり、「いまどき90円で売っているところは他にないから、値上げしたい」というのです。
申し入れ方も理由もなかなかすごいのですが、もっとすごかったのは生徒会の対応でした。
返事は一旦保留して、3社以外の飲料メーカーに話を持ちかけ、「90円で売ってくれないか」とあたったのです。
いくらかのメーカーから色よい返事があり、そのことを3社に言ったら案の定、申し入れは撤回されました。
話を持ちかけたほかのメーカーにどうやって断ったのか顛末はよくわからないのですが、たいしたもんだと感心しました。

時は流れ、私の弟が同じ高校に入った頃に、3社は値上げの話を再度蒸し返してきました。
生徒会は一年でどんどん人が変わってしまうため、政策、能力、ノウハウ等の引継ぎが乏しいのが難点ですが、メーカーに言い分に負けて値上げは達成されたそうです。
それも一気に20円上がったそうで、110円となったそうです。

対応の仕方からなにからとても比較になるため、笑い話として、同窓で集まるとネタにしているのですが、世代間の違いを感じたというのも事実です。
なんだか斜に構えた野武士のような生徒会から温厚ではあるものの実行力にかける集団に変わってしまったようです。
そのほうが御しやすいのでしょうが、活力がないような気もしますし、変なこともしなくなるから害はないんだともいえますし、判断つきかねるところです。

明日はいよいよBフレッツの工事の日です。
開通後、うまく設定できたら、またここでお会いいたしましょう。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

post date*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)