法制審議会会社法部会、会社法要綱案決定


8日の法制審議会会社法部会で会社法の要綱試案が決定されました。記事はこちら
今回の要綱試案決定により今後は2005年に会社法制定、2006年施行というスケジュールになります。
要綱試案はこれまでの検討の結果をまとめたものですので、その内容はこれまで取り上げてきたものを集めたようになっています。
箇条書きすると、
・取締役の人数制限と取締役会の設置義務撤廃
最低資本金制度撤廃
有限会社廃止
合同会社制度創設
合併対価の柔軟化
簡易合併・分割の要件緩和
・ショートフォームマージャーの創設
・株主代表訴訟の一部制限
・会計参与制度の創設
全体的に見て、法的にはあまり突出した内容ではなく無難なところにまとめた感じがあります。
もちろんこれまでの商法から見れば超大改正であることは明らかですが、ある程度実績のある内容で手打ちをしているので、そんなに大混乱するようなことはないでしょう。
それにしても、日経本紙の見出しは「合併対価、外国株認める」となっていて外資による買収を警戒したようなものになっています。
日本の景気が低迷して商法改正が課題となりつつあった頃には、外資の導入のための規制緩和としての法改正を期待するような論調だったのに、景気が一応回復基調に入ると守りに転じはじめましたね。
ネットでの論調もそういうのが多くなり、キャンペーンなのかなと思ってみたりします。
抽象的な危機感を持たずに、理論的に捉えるようにしましょう。
それにしてもこのブログのブログ人版は一時、googleで「三角合併」を検索するとトップに登場していたんですよね。
その下には、ハゲタカに優良日本企業を売り渡そうとする悪法みたいな解説をしているのが続いていたんですが…。
しっかりした内容を書けるようにこれからも頑張ります。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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