その先に待つ論点は


今日は大雨の音で目が覚めました。しかし、そのような安眠妨害の要素があっても、いつもよりはよく眠れました。精神的衝撃から時間がだんだんとたつにつれて、慣れてきたようです。

都議会でのセクハラ発言が問題となっており、誰が言ったのかの追及とかそういう段階ですが、この先、どのような責任を問うのかということになった場合、憲法の教科書に書いてあるようなことが問題となる事態が起きそうな気がしてきました。

憲法には、院内における発言の免責特権が定められているためです。

第51条〔議員の発言・表決の無責任〕 
両議院の議員は、議院で行つた演説、討論又は表決について、院外で責任を問はれない。

あくまで院外で責任を問われないだけなので、院内での懲罰や政党による処分は可能ですが、多数決による除名等はできないとされていることから、強制的に地位を失わせることは難しいというのは憲法上の整理であり、あくまで国会に妥当するものです。

都議会なので憲法にある国会の規律はそのまま妥当しないとされたことはあり、上記の規律はそもそも直接は適用されないのですが、なぜ上記のような仕組みを憲法が持っているのかということを考えると、民主的責任を問うべきでありその作用にゆだねるためということでしょうから、地方議会でも妥当してしまうことになりそうです。

すると、誰がやったのかが分かったとして、都議会としてどこまでできるのかは結構、難しい問題として浮上してくることになりそうです。

しかし、憲法の教科書に書いてあるようなことは机上の空論のような色彩が元来強かったのですが、真剣に見返してみる必要のある事態が発生するとは時代も変わったものです。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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