証券取引等監視委員会、三栄建築設計の社長保有株を有価証券報告書等に虚偽記載していたとして課徴金納付命令勧告


東証一部上場の三栄建築設計が、東証二部上場だった時代に代表取締役社長の保有株式数について過小に記載した有価証券報告書又は有価証券届出書を提出していたとして、証券取引等監視委員会が課徴金納付命令勧告を出しました。

株式会社三栄建築設計に係る有価証券報告書等の虚偽記載及び同社株式に係る変更報告書の虚偽記載に係る課徴金納付命令勧告について:証券取引等監視委員会

上記のリリースには出てきませんが報道によると、一部を知人名義とすることで虚偽の記載をして東証二部の上場基準を満たしているかのように記載したということですので、かなりの重大性があるといえるでしょう。

不実開示責任は様々なものが用意されていますが、課徴金も可能となっており、それにもとづいて課徴金納付命令を出すように証券取引等監視委員会が勧告をしたということになります。私人からの損害賠償請求も可能ですので、これ以外にも広がる可能性があります。

ちなみに課徴金額は、約8000万円なのですが、継続開示の不実開示の課徴金の金額はかつて議論になったことがあり、最低300万とか600万とかで立法が行われていたことを考えますと、きちんとした数式に基づいての算出ではあり裁量が働いているわけではないのですが、この金額はかなり大きめであると感じられるところです。

同社ではこれを受けて、代表取締役に対する処分が行われるとのことで公表されています。

証券取引等監視委員会による課徴金納付命令の勧告について

課徴金納付命令の勧告を踏まえた当社の社内処分について

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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