経済産業省,営業秘密を保護するために,海外への流出の罰則を厳しくする立法を検討


営業秘密,企業秘密は現在でも不正競争防止法で保護が図られているのですが,諸外国の立法に比べると,規制が国内国外で特に分かれているわけではないため,海外流出に対して抑止力が弱いとして,新規立法が検討されることが明らかになりました。

アメリカをはじめとして,ドイツや韓国でも海外に流出させた場合に重く取り扱っていることから,日本でもそれに倣おうということのようです。

しかし,海外流出の問題は,いかに厳しく罰する立法をしても域外適用できるわけではないことから,そもそも効果に限界があります。また国際民事訴訟の問題も発生してしまうため,国が何とかするにしても立法という手段でやれることにはかなり限界があります。

抜本的な解決にはならないところは致し方ないのですが,一方で,不正競争防止法の罰則の適用事例自体は散見されることから,立法強化というのも時機を得ているのかもしれません。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。