厚生労働省,育休給付金を取得当初半年に限り賃金の3分の2に拡充する案を検討


一般的には,出産した当の労働者に限っていうと出産後の産後休暇の後に育休が開始されますが,この育休の期間には雇用保険から育休給付金が支給されています。

この給付金は,育休に入る前6か月の賃金を180で割った数値に育児休業の日数をかけて,さらに40%(当面の間として50%になっています)をかけた金額が2か月おきに期間を区切って支給されるというものです。

要するに,育休中には賃金の半分が支給されるというような説明がされます。

この育休給付金について,厚生労働省が育休取得当初の半年に限って,上記の50%をかけている点を,3分の2に増やす案を検討していることが明らかになりました。

女性の雇用拡大のために育休の期間を延ばすことが取りざたされていましたが,さらに一部の期間だけ支給額を増大させることを打ち出そうとしているということです。

この増額案の目的について,男性の育休取得を伸ばすためと説明されています。賃金が減ってしまうということで難色を示している向きがあるとの認識のもとに,給付金額を上げることで何とか埋め合わせようということのようです。

しかし,男性の育休取得が進まない理由は収入面の問題以外もあると容易に想像されいますので,目的に対する効果は限定的かもしれません。

しかし,この案は当然ですが,男性が育休を取得した場合は3分の2となっているわけではないので,女性が育休を取得した場合でも給付金が増額されることになります。

この時期の子育てに対する支援という意味では,意味は大きいものと思われます。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。