人間性を問われる事態


模擬裁判をしていると修習生に聞き出す能力をつけてほしいなあと思いつつ,役をしているわけですが,その前に聞く能力というかうまく受け止めるということが必要です。

私がどれほどそれをできているのかは定かではないのですが,最近,丁寧に聞いているつもりのうちに,だんだんと依頼者の心がささくれ立っていってしまうことが連続しており,困惑しています。

別に迎合しているとかそういうことはしていないのですが,最初は紛争に直面していても穏やかな気持ちでいようとしていたのが,話を聞いてもらっているうちに理不尽な仕打ちを受けているというような思いに至ってしまったようです。

人に話すことで自分の頭が整理されることがよくありますが,その効果の亜種なのかもしれません。

落着のハードルが上がってしまうので大変な事態なのですが,気づかないうちに決着を急がれるよりも,人間的ではあると思います。

しかし理不尽と自分で思える事態に直面してしまったことをどのように克服するのか,人間力が問われますし,どのように説得して克服を促すのか,弁護士としても力量が問われます。

頭を悩まされるばかりで,心がおれそうです。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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