委員会設置会社導入から10年たつも上場企業では57社の導入にとどまる


本日の日経の記事で,委員会設置会社になった企業は上場企業では57社にとどまり,制度導入から10年経過したものの,浸透していないということが取り上げられました。

記事中の分析では,社外取締役が3委員会の過半数を占めるために,抵抗感が大きいということなどが指摘されていました。

人事と報酬は,統治の力の源泉であるため,それを外部者にゆだねるのはどうかという捉え方である模様です。

しかし,上場企業に限ると委員会設置会社の導入はあまり進んでいませんが,企業グループにおいて子会社には委員会設置会社を導入している例が結構あります。

これは,親会社から派遣された役員も社外取締役になるからであり,この場合には委員会設置会社の制約がむしろ役員の数を抑えるのに便利であるためとされています。

これはガバナンスの観点からの導入とは違うので本来望んでいたこととは違うのかもしれませんが,ひとまず委員会設置会社は何らかの形で日本の企業社会には定着しているのでしょう。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。