自民党,原発事故に基づく損害賠償請求の時効について「知って3年」のところを10年に延長する議員立法を臨時国会に提案へ


JAPAN LAW EXPRESS: 原発事故の損害賠償請求権には民法の消滅時効を不適用とするべきとの意見書が弁護団から関係各所に提出されるの続報です。

自民党は,時効を10年に延長する方向で議員立法を行う方向となった模様で,10月召集の臨時国会に提出し,全会一致での成立を目指すとされています。

自民、原発賠償の時効延長を検討 10年が有力 – MSN産経ニュース

自民党は東京電力福島第1原発事故をめぐる損害賠償請求権の時効を延長する議員立法の検討を始めた。多くの被災者が賠償請求する前に民法上の3年の時効が成立しかねないと判断した。10年に延長する案が有力だ。公明党にも働き掛け、10月召集予定の臨時国会への提出を目指す。自民党幹部が21日、明らかにした。

(略)

民法の時効では,損害及び加害者を知っている場合には10年ではなく3年であるため,もうすぐに時効成立となってしまいかねないことが問題となっていました。そこで暫定的な対処をしていたのですが,それに続けて本格的な時効延長の立法が検討され始めた模様です。

第724条(不法行為による損害賠償請求権の期間の制限) 
不法行為による損害賠償の請求権は、被害者又はその法定代理人が損害及び加害者を知った時から三年間行使しないときは、時効によって消滅する。不法行為の時から二十年を経過したときも、同様とする。

この動きについて異論はでないでしょうから,臨時国会で順当に成立することになると思われます。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。