東京地裁,タウンハウスを切り離して一戸建て部分を作った所有者を残りの所有者が提訴した訴訟で一戸建て部分の撤去を命じる判決


珍しい判決が出ましたので取り上げます。

タウンハウスと呼ばれる棟続きの集合住宅の一部を切り離して戸建てにしてしまった所有者に対して,残りの所有者が訴訟を提起したh事件で東京地裁は請求を認容し,一戸建て部分の撤去などを命じました。

どのような法的構成が問題になったのかが報道からでは明らかではないのですが,報道によると,理由中で以下のような言及がされている模様です。

集合住宅切り離し戸建てに 撤去命じる判決 NHKニュース

(略)

「タウンハウスは屋根や壁などが共用部分で、切り離したためほかの住民に損害を与えた」などと判断しました。
そのうえで、「新しい建物が出来たため、このままではほかの住民が以前のような建物に建て替えることができない」などとして新しく一戸建てを造った所有者に建物を撤去することなどを命じました。

上記のような理由から見る限り,建物区分所有法を前提にしていることがうかがわれます。

そもそもの事態が極めて珍しいことのような気がしますが,どのような効果が認められるかという面まで含めると興味深い事例だと思われます。

裁判例情報

東京地裁平成25年8月22日判決

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。