政府,国家戦略特区において労働時間規制や解雇規制を緩和することを検討


選挙後になったことで,選挙までには引っ込んだ労働分野での規制緩和が再度俎上に乗り始めました。

政府は,残業代に関わる労働時間規制及び解雇規制の緩和を国家戦略特区において実現することを検討していると報道されました。

すでに特区で,有期雇用についての新しい規制の適用を除外することが検討されていることはこのブログでもお伝えしましたが,さらに内容が追加された模様です。

労働時間規制の緩和については,いわゆるホワイトカラーエグゼンプションのことを念頭に置いている模様です。

解雇規制の緩和については,再就職支援金を支払って解雇する「事前型の金銭解決制度」が検討していく模様です。

この特区は,東京,大阪,愛知などの大都市圏への設置を検討するとされており,本社をこの特区に設置した企業は,それ以外の事業所でもこの規制緩和の適用を受けられるとする内容も検討されている模様です。

この特区は,この労働分野の規制緩和だけを内容とするわけではなく,諸々の内容が盛り込まれる模様ですが,仮に労働分野でこの規制緩和が実現できるとすると,ここに本社機能を置くだけで大変な規制緩和になりますので,大変大きな影響が生じることになります。

逆に言うと,この検討内容のまま実現することは想定しがたいことになりそうですが,いずれにせよ,政権交代と選挙をへて,競争力強化の方向での規制緩和が議論の乗ってきたことは確かなようです。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。