東証、上場企業に有価証券報告書の内容に関して誓約義務


西武鉄道や日本テレビなどの有価証券報告書訂正が相次いでいますが、これを上場企業のディスクロージャーに対する信頼が揺らぐとして重く見た東京証券取引所は、有価証券報告書の正確性に関する誓約義務を上場企業に課すことにしました。記事はこちら
誓約義務は日本ではあまり聞きませんが、エンロン事件を受けて成立したアメリカのサーベインズ・オクスレー法に同趣旨の規定があり、それを証券取引所の内規として取り入れようということのようです。
以前取り上げたように、サーベインズ・オクスレー法は内容がかなり厳しいので、その実施に当たっては大変すぎるという声が上がっていますが、それは主に「内部統制の確立と維持」についての指摘で、有価証券報告書の正確性に関する誓約だけなら大したことはないといえるでしょう。
また、現行、大株主の保有比率が80%以上である場合上場廃止となりますが、この値を75%に引き下げることにもするようです。
これらの措置をあわせて市場としての信頼の維持・回復に努めようということでしょうが、すでに西武鉄道に対する姿勢がかなり及び腰であることから、東証をを見る目は厳しくなってきています。
信頼回復を狙うなら、今後の対策だけでなく、今回の件で監理ポストに割り当てた上場企業に対して毅然とした態度を示すことも必要でしょう。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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