大阪府労働委員会,市が実施した政治活動や組合活動に関するアンケートは支配介入に当たると認定


橋下市長になってから大阪市で実施された政治活動や組合活動に関するアンケートを組合が問題視し,大阪府労働委員会に救済申し立てをしていた問題で,府労委は支配介入の不当労働行為と認定し,救済命令を発出したことが明らかになりました。

一般論としては勤務時間中の政治活動や組合活動は問題がありますから,これに対する規律を及ぼすために,調査を行うこと自体が直ちに否定されるようなものではないでしょう。

報道で言及されている限りですが,以下のようなくだりがある模様です。

「市長が組合活動に否定的な見解を強く表明している状況下で強制力を背景に記名式で実施された」ことを重視。「調査を実施したことそのことが組合活動への支配介入であったと言わざるを得ない」と指摘した。

すでに経営者が反組合的な意見を表明している上での言動については,不当労働行為と評価されることが多いのはすでに先例があるところです。

したがって,やり方と行う前の市長の言動に結論が一定方向へと引っ張られた点は否定できないということになりましょう。

とかく派手な言動をすることにも政治的な意味があるわけですので,不当労働行為ならないようにすることだけを目的に行動を慎むということはないのでしょうが,どのように事を運べばよかったのかについては参考となる事例のように思えます。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。