JAPAN LAW EXPRESS: NECライティングが伊那市から補助金等を受けながら撤退した問題で住民訴訟が提起されるの続報です。
住民が伊那市にNECライティングと前市長,現市長に対して損害賠償請求訴訟を提起するように求めている訴訟だったわけですが,長野地裁は住民側の請求を棄却したことが明らかになりました。
NECライティングと伊那市との間では民事調停が成立しており,会社が1千万円を支払うことという内容とのことですが,とにかくこれで残りの請求を市議会も放棄しているとのことで,請求に理由がないということになった模様です。
民事調停と市議会の請求放棄という組み合わせによる処理というのはなかなか興味深いものですが,企業撤退の処理のケースとして意義深いものとなりそうです。
裁判例情報
長野地裁平成25年3月29日判決