西武ホールディングス,サーベラスのTOBに反対意見を表明へ


JAPAN LAW EXPRESS: サーベラス,西武ホールディングスの株式を拒否権を持てるまで買い増すことを表明 西武ホールディングスは上場前だが有価証券報告書提出会社であるため公開買付の手続きによることにの件の続報です。

サーベラスが企図している西武ホールディングスの株式買い増しが公開買付によらないといけなくなってしまったことから,西武側にも意見を言う機会が出てきたことになります。

サーベラスは,この株式の買い増しのほかに,西武に対して,西武秩父線などの地方路線の廃止を求めており,それに対して対立を深めた西武側は,公開買付について反対意見を表明する方向になった模様です。

サーベラスVS西武HD 敵対的TOBに発展へ+(1/3ページ) – MSN産経ニュース

西武鉄道などを傘下に持つ西武ホールディングス(HD)の株式再上場をめぐる、同社と筆頭株主である米投資会社サーベラスの対立が、敵対的TOB(株式公開買い付け)に発展する見通しとなった。

より大きな上場益を得たいサーベラスは経営への影響力を高めようと、議決権の3分の1超を確保するTOBを11日に提案。西武HD側は19日、財界人らの助言機関である有識者会議を開いてTOBに反対する意思を確認、26日までに正式表明する。

「西武HDは公共性が高い鉄道を持つ。業績は回復し、アベノミクスで株式市場は好転した。一日も早く(株式の再上場で)流動性を求めたい。西武HDはTOBに反対とはっきり言った。われわれもそう思う」

東京都内で19日に開かれた有識者会議で、メンバーの一人である古森重隆・富士フイルムホールディングス会長は語気を強めた。

(略)

経営権を握ろうとまではしていないので,上記報道のように敵対的TOBというのは表現が過激にすぎるかもしれません。

目的としている株式数が少ないこともあり,サーベラスの公開買付の成功は堅いと思われますが,これだけでは,サーベラスが取締役の選任提案をする方向ですが,3分の1超を押えたところで,あとはプロキシファイトに突入するというのも難しい感じがします。

そもそも上記報道では,公共性を重んじる日本企業とアメリカ式考え方の対立のようにとらえたいのかもしれませんが,そこまでの露骨な対立ではなく,落着点は見出しうる程度の摩擦なのではないかという感じがします。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。