警察庁,医療機関債をめぐる詐欺事件を受け,医療機関債を有価証券に含めるように厚生労働省に法整備を要請


金融商品取引法の適用がある有価証券概念は,限定列挙であり,法律で定められているもののみが該当します。政令指定による有価証券もあるので,有価証券を広げるのに法改正が必ずいるというわけではないのですが,とにかく包括的に有価証券が定義されているわけではありません。

有価証券にしてもよさそうなのに指定されていないものがいくつか指摘されているのですが,そのようなものの一つに医療機関債があります。

なぞそのようになっているのかはいろいろな経緯があるので省略しますが,医療機関債も有価証券に指定するように警察庁が要請するという一見すると所管外ではないかというような一件が発生しました。

これは,医療機関債をめぐる詐欺事件が発生したことを受けてのもので,社会問題になっていることを受けてのもののようです。

医療機関債の詐欺 グループ11人を再逮捕|MBSニュース-MBS毎日放送の動画ニュースサイト-

これを受けて,厚生労働省に金融庁と協議して指定するように要請したということのようです。

これは金融商品砲に規定されている行為規制の適用を必要として,ひいては罰則の適用がなされるようにということですので,金融商品取引法が,一方では消費者保護法の役割も持っているということを如実に表しているということといえるでしょう。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。