国土交通省,マンション耐震化のための改修の要件を区分所有者の過半数で可能とする法改正を検討


日経新聞だけで取り上げられたニュースですが,国土交通省がマンションの耐震改修の区分所有者の決議要件を緩和する方向で法改正の検討をしているとのことです。

 

耐震改修は共用部分の変更に該当しますので,現行法では大規模改修になってしまい,4分の3の多数の賛成が必要になるということになります。

建物区分所有法

第17条(共用部分の変更)
共用部分の変更(その形状又は効用の著しい変更を伴わないものを除く。)は、区分所有者及び議決権の各四分の三以上の多数による集会の決議で決する。ただし、この区分所有者の定数は、規約でその過半数まで減ずることができる。
2 (略)

日経の報道では,耐震補修を過半数の同意でできるようにするという書き振りなのですが,これが耐震補修だけを切り出して過半数同意でよいとするのか,共用部分の変更そのものを過半数同意にしてしまうのかという立法技術についてははっきりしません。

後者にしてしまうと,なんでも過半数同意で済んでしまいますので,影響が大きいことから部分的に緩和するのではないかと思うのですが,どうなるのでしょうか。

追記(1月27日)

上記の改正は,耐震改修促進法に盛り込む方向とのことで,耐震補修だけの要件緩和となる模様です。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。