広島電鉄の代表取締役解職を決議した臨時取締役会は招集通知からして代表取締役解職を明示していたことが明らかに


広島電鉄の代表取締役解職の件の続報です。

この解職の過程について報道によって明らかになってきたことがありますので,取り上げておきます。

まず,解職が決議されたのは臨時取締役会ですが,解職そのものは緊急動議ではなく,最初から「代表取締役解職について」と召集通知に明記されていたことが明らかになりました。

堂々と解職することをはじめから宣言しているわけで,極めて珍しいケースですし,逆に言うと,代表取締役は完全に孤立していることがうかがわれる一事です。

また,当の臨時取締役会に出席したのは,当の代表取締役と社外取締役を除いた常勤の取締役は全員出席して,全員が賛成したとされています。

この事実の通りだとすると,同社の取締役は全員で9人ですので,7人が賛成したということになります。

解職の法的有効性については固いものといえそうです。

※参考

広島電鉄の中間報告書

12頁に役員一覧があります。

 

前代表取締役は,当面は何らの対応も考えていないとしているので,中期的には分かりませんが,とりあえず,法的闘争が開始されるということは回避される模様です。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。