セクハラをめぐって労働局に解決援助や調停を申し立てる件数が増加していることが明らかに 使用者からの申立ても


均等法関係での統計に関するニュースが日経で取り上げられました。

セクハラをめぐって,解決援助や調停を労働局に対して申し立てた件数が主要な10の労働局で3年前に比べて4割増になっていることが明らかになりました。

10の労働局に限らず,47の労働局すべてに広げると,657件に助言や解決案を提示し,うち489件が解決したとのことです。

話し合いの機会の提供やあくまで調停であることを考えると,解決率としては相当高いといえるのではないでしょうか。公的なチャネルであるという信頼感等も寄与しての数字だと思います。

興味深いのは,被害を訴えている側の活用ばかりではなく,使用者側からの申し立ての例もあると報道されていることです。

被害者とされる労働者から慰謝料請求を受けたものの事実の調査には応じないという事態に対して,使用者からの申し立てもあるとされています。

この使用者からの活用という点は非常に興味深いと思われます。

セクハラで慰謝料請求などとなっている場合,すでに元労働者となってしまっている場合も多いでしょうから,事実調査を行うことが困難になることが予想されるところですが,そのような状況への対処手段としての活用もあるということは興味深いです。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。