日本IBMの元労働者が成績不良で解雇されたとして,労働契約上の地位確認及び賃金の支払いを求めて同社を提訴


PIP(パフォーマンス・インプルーブメント・プラン)を巡る新たな訴訟のようにうかがわれる事象が発生しました。

「成績不良」理由に解雇、日本IBM元社員3人が提訴 – MSN産経ニュース2012.10.15 18:59

「成績不良」を理由に突然解雇したのは不当だとして、日本IBM(東京都中央区)元社員の男性3人が15日、同社に地位確認と賃金、賞与の支払いを求め、東京地裁に提訴した。

訴状によると、同社は7月以降、原告の3人も含め少なくとも11人に解雇を通告した上で、数日後までに自主退職を申し出れば、解雇を撤回して割増金を支払うと提案。多くは自主退職を余儀なくされているという。

(略)

原告側は「業績不良や能力不足の事実はなく、会社は大量の人員削減を実施しようとしているだけだ」と主張している。

(略)

PIPによる解雇が問題となっていることがたまに見受けられますがそのような事件の一件ということがいえそうです。

本件ではそれに加えて特徴的なのは上記報道からうかがわれる事実としては,当の労働者は自己都合退職をしているようなのです。この件での原告もそうなのかは,必ずしもはっきりしないのですが,会社に迫られてそうせざるを得なかったのだという労働者がいるということはいいたいようです。

しかし,そのような退職が無効ということになるでしょうか。民法の意思表示の問題になりそうですが,錯誤に陥ったとか,強迫を受けたとかそういうレベルにまで至っているでしょうか。この点はかなり難しそうな印象です。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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