コニカミノルタホールディングス,子会社の事業会社を簡易合併することで持株会社制を廃止へ


持株会社制を廃止してグループの中心である会社が事業会社に戻る例がちらほら出てきていますが,コニカミノルタホールディングスも持株会社の下にぶら下がっている事業会社である子会社を吸収合併することで,親会社が事業会社に戻ることが明らかになりました。

当社グループ経営体制の再編並びに商号及び定款の一部変更に関するお知らせ | コニカミノルタ

子会社の吸収合併に当たっては,持株会社側では簡易合併の手続きを用いることと,消滅会社側では略式合併を用いることも発表されています。

教科書的な確認ですが,簡易合併は一定以上の小さい相手を窮する場合に,存続会社の株主総会決議を不要にできる手続きであり,略式合併は議決権の90%を握っている特別支配会社を相手にする場合には,どちらが存続するかにかかわりなく従属会社側の株主総会担ぎを不要にできる手続きです。

真逆になっていないので注意が必要なのですが,本件では存続会社,消滅会社とも活用可能であった模様です。このようにグループ会社の再編でどちらも株主総会決議を不要にできることは早々あることではないような気がします。その理由は,要件が比較的厳しいことからアメリカのショートフォームマージャーと同等とまではなっていないからだと思われます。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。