細く狭い道


この日はいろいろと立てこんでおり,月曜日から終電になってしまいました。

そもそも月曜の朝なのに,なんだか疲れ気味であまり意気が上がらなかったのですが,いろいろとやっているうちになんとかなっていきましたのでよしとしましょう。

 

日経の記事で,予備試験の司法試験合格率がよかったことから,法科大学院をさけて予備試験を目指す動きが強まっているという内容の記事が出ました。

確かに相当な合格率で,上位ロースクールの既修者の合格率に匹敵するものでした。ですので,お金がかからないということもあり,できることならばそちらへということは当然の流れだと思います。

それに日本というかアジア全体で共通の価値観なのですが,早く受かるなら早いほうがよいという若くして合格したほうがよいという考え方もこれを後押しする思想的背景だと思います。

これは至極当然だと思います。

アメリカでは,ロースクールを出なくても司法試験を受験することができて合格もするそうですが,有力なロースクールを出ていないといい就職はとてもできないということで,ロースクールに通うのが普通となっているのだという話を中里教授が以前されていました。

すると,日本のロースクールは逆に実質が伴わないのに,試験のためには通らなければいけないという独占的地位を享受してきたきらいがあるわけで,中身の質の向上に努めるためにいい機会になっていくでしょう。

しかし,予備試験の結果をよくよく見ると,なかなか厳しい現実があるような気がします。合格率が高いのはやはり若い人でロースクールに入る前の年代の方たちが圧倒的です。一番,予備試験がふさわしい気がする働きながら資格取得を目指している方たちの合格率は,予備試験受験者の中では比較的振るわなかったように思われます。

社会人経験者の書く司法試験の答案を見ていて感じることと同じかもしれないのですが,実務経験があるとかえって書きにくいということが,新になって以降の司法試験にはあるようです。この点をうまく克服するには,ゼミのような形で勉強していくとかで客観視したほうがよいので何らかの人的結合による勉強の機会があった方がよいような気がするところです。

社会人から法曹資格取得という狭く細い道をたどる方たちには,方法論を駆使していただき,ぜひとも頑張っていただきたいと思います。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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