金融円滑化法の適用を受けている会社の倒産が急増していることが明らかになる


中小企業金融円滑化法(略称金融円滑化法)の期限は来年の3月ですが,それを待たずに適用を受けている会社の倒産が急増していることが21日付の日経産業新聞の報道で取り上げられました。

金融円滑化法の適用を受けた企業の倒産が今年の1~8月で231件であり,前年同期(101件)の約2・3倍となっているとのことです。

記事では,猶予を受けても業績を改善できないためと言及されており,その通りではあるのですが,もう一点記事中で帝国データバンクのコメントが引用されており,以下のように述べられています。

「2カ月連続で過去最多を更新したのは、終了後を見据えた動きが活発になっている証し」

実のところ,3月ではなく,リスケのスケジュールなどとの関係から逆算すると半年前に動きがでてしまうと思われたのですが,その通りの事態が進行しつつある模様です。

制定した方は,この法律はリーマンショック直後の倒産を防いだということで意味があると主張したいのかもしれませんが,知っている限りでは,かえって傷口を広げてしまっているケースがままあり,本当にそれでよかったのかは,検証しないとまずいくらいになるかもしれないと思うのですが,今の政治ではそのようなことは期待できないような気がします。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。