マイクロソフトの特許係争制限条項をめぐる第1回審判開かれる


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マイクロソフトがソフトウェアライセンス契約中に盛り込んでいた特許係争制限条項が独禁法上の不公正な取引方法に当たるかを審理する審判が25日より開始されました。マイクロソフトは全面的に争っており、第1回目から主張は真っ向から対立しています。記事はこちら
契約は当事者の合意で締結されるものですので、その点をマイクロソフトは主張しているようですが他にも色々な主張をしています。
特に面白いのは、特許係争制限条項によって特許をめぐる紛争が防がれ、消費者の利益になるというものです。
どういう文脈でこれがでてきたのかはよくわかりませんが、これは正当化理由につながる主張でしょう。
仮に独禁法違反の行為要件に該当してしまっても、それを正当化する理由があるというものであり、ここでは、それを消費者に一刻も早く新しい技術を盛り込んだ製品を提供することだという主張です。
書いてみてわかりましたが、あまり説得的でないですね。
紛争を防ぐならクロスライセンスするなり他にも方法はあるので、マイクロソフトが一方的にいい思いをする方法をぜひとも取らなければならないようには思えません。
ただ、マイクロソフトは、世界の消費者が技術の恩恵を受けたという言説をよく用いるので、ここだけあまり取り上げない方がいいのかもしれません。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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