整理回収機構,朝鮮総連本部ビルの強制競売を申立て


このブログで一部欠落してはいますが,継続的に取り上げてきた,整理回収機構が朝鮮総連本部ビルの競売を目指している件ですが,朝鮮総連本部ビルが朝鮮総連の所有であると司法的に確定したことを受けて,いよいよ強制競売の申立てがされました。

上記だけ読むと何のことだかさっぱりわかりませんが,本件の問題の所在については,以下の最高裁判決を取り上げた記事をご覧ください。

JAPAN LAW EXPRESS: 最高裁、権利能力なき社団を債務者とする債務名義に基づいて当該社団の構成員の総有に属するが第三者が登記名義人になっている不動産に強制執行をする場合、登記名義人に対する執行文の付与を求めることはできず、当該不動産が構成員の総有に属することを確認する確定判決その他これに準ずる文書を添付して強制執行をすることができると判示

 

こうして,いよいよ朝鮮総連本部ビルが強制競売されることになったわけです。

この件をめぐって民事執行法について新たな法理が判示されたわけであり,ニュース的な意味でのインパクトのほかに,法的にも非常に重要な一件でありました。今後は執行がいかに行われるかというところに移っていくことになり,手続き的にはまだまだ山はたくさんありますが,法的に新規性のあるところは少なくとも重割ったのではないかと思われます。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。