東証が言うところの独立役員に該当する社外取締役の強化をする企業が目立っていますが,ヤマハがこれに続きました。
社内出身取締役3人,社外取締役2人のところ,コニカミノルタホールディングスの太田義勝取締役会議長を招いて,社外取締役と社内取締役が同数になる模様です。
しかし,この意味は,現在の日本の企業社会で進行しているガバナンスの強化というよりは,経営の強化に主眼があり,メーカーの経営をした経験者を招くという点に意味があるようです。
また,社外取締役が3人とはいっても,沿革的にはつながりのあるヤマハ発動機から迎え入れているので,独立性が少し微妙な社外取締役が含まれています。
取締役の人数が偶数になってしまうというのは,同数になってしまったときに困るので,そんなことはまずないにしても普通は避けるところです。
しかし,ガバナンス強化を目的としたものというよりは経営強化のための人数増加ということから,社内社外の同数というまあいいだろうという結論が導かれたのでしょう。