東京地裁,富士通元社長が虚偽の情報で辞任を強要されたとして同社を相手取って提起していた損害賠償請求で請求を棄却


一時期,騒動となっていた事象で,富士通の元社長が,虚偽の情報で辞任させられたとして会社を相手取って法的手段をとっていたということがありました。

会社の発するリリースが,大企業である会社にしては,いささか異様であったことから記憶に強く残っているのですが,この件について元社長側が損害賠償請求訴訟を提起しており,その判決が東京地裁で11日に出ていたことが明らかになりました。

判決は請求の全面棄却のようで,報道によると,複数の情報に基づいた辞任要求には相当の根拠があったという判示がされている模様です。

この事件では何が訴訟物になっているか,法的構成がどうなっているかがわからないので何とも言えないのですが,自ら辞任したという点をどのように構成しているのかがいささか気になるところです。強要されたものだとしてその効力について争っているなどのことがあるのでしょうか。

裁判例情報

東京地裁平成24年4月11日判決

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。