厚生労働省,有期雇用の継続に規制を設ける労働契約法改正案について労働政策審議会に諮問


JAPAN LAW EXPRESS: 労働政策審議会労働条件分科会,有期雇用の制度改革案をまとめる 有期雇用の期間が通じて5年を超えた場合には,労働者からの申入れで無期の契約に転換される仕組みの導入を提言の続報です。

有期雇用の反復に5年という上限を設ける方向の規制が建議されたことをお伝えしましたが,これにほぼ忠実な労働契約法改正案の要綱が労働政策審議会に諮問されました。

有期雇用の反復に制限を設ける方向での規制が現実のものとなりそうです。

資料2 労働契約法の一部を改正する法律案要綱(諮問)(PDF)

 

【資料3-1】労働基準局関係(2)(PDF:2,160KB)

この資料の1ページ目に労働契約法改正案要綱の骨子がわかりやすくまとめられています。

 

上記の資料からもわかるように,半年間の空白期間を置けば有期雇用が反復継続されたことにならないという例外的措置が設けられる方向です。すると,使用者の立場では,無期への転換を強いられるよりは,柔軟性のある雇用にしておきたいということで,こちらを選択することが強く推測されます。

したがって,この法律によって有期労働契約から無期に転換される労働者よりも,継続期間に加算されないように,半年間のクーリング期間を設けられて,働けなくなる期間が出てしまう労働者の方が多いのではないかと思われてしまうのですが,実際にはどうなるでしょうか。

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About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。