西武鉄道、有価証券報告書に虚偽記載


公開企業は投資家への情報提供のためにいくらかの企業情報の公開が義務付けられています。
新規上場のような場合の投資家への情報提供を発行開示、上場以降の投資家への情報開示を継続開示といいます。
その継続開示の中心となるのが、有価証券報告書で、企業の概況、事業の状況、設備の状況、提出会社の状況、など様々な項目を開示する必要があります。
そのうち、提出会社の状況のところで、株式の所有者別状況や大株主の状況を記載するところがあり、支配株主の存在に関しては公開しなければいけない仕組みになっています。
東証一部上場の西武鉄道は、この有価証券報告書の大株主の状況について虚偽の記載があったとして、修正を関東財務局に届け出ました。記事はこちら
株主構成は投資判断の重要な材料であるために開示が求められるわけです。
この西武鉄道の行為が法的にどうなるのかについてですが、
有価証券報告書の重要な事項に虚偽の記載があった場合は、証券取引法違反として、提出した者は5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金、発行者である法人には5億円以下の罰金が科せられます。
また証券取引法上の問題ではありませんが、あまりに流通部分の小さい上場であるとなると、公正な価格形成が期待できないことから、証券取引所の上場廃止基準にあたることがあります。
東京証券取引所の場合、90%を越えていたら即上場廃止、80%~の場合は、一定期間以内に引き下げないと上場廃止となります。
世間的には、かなり個性の強い経営者の退陣に注目が集まっていますが、その原因となった事象は、証券市場のルールに反したというものだったわけです。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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