オリンパス,旧経営陣を賠償提訴へ


オリンパスの件で会社側の新たな対応が明らかになりました。

菊川元社長ら旧経営陣に損害賠償請求をするとされています。

旧経営陣の任務懈怠による損害賠償ということになるかと思われます。

オリンパス:損失隠し 旧経営陣を賠償提訴へ 調査委提起、数十億円請求 高山社長、月内にも辞任 – 毎日jp(毎日新聞) 毎日新聞 2012年1月8日 東京朝刊

オリンパスの損失隠し問題をめぐり、弁護士らでつくる「取締役責任調査委員会」が7日、菊川剛前会長ら旧経営陣に対して、損害賠償請求すべきだとする調査結果をまとめたことがわかった。請求対象は菊川氏のほか、山田秀雄前監査役、森久志前副社長ら数人に上り、請求金額は数十億円程度になる見通し。高山修一社長ら現役の取締役も一定の責任を指摘されているとみられ、関係者によると、高山社長は月内にも辞任する意向を固めた。【竹地広憲】

オリンパス側は8日に委員会から調査報告を受けた上で、旧経営陣に対して損害賠償を求めて東京地裁に提訴する見通しだ。

オリンパスに対してはこれまで、国内の個人株主が取締役や監査役ら約50人に計1494億円の損害賠償を請求するよう求めている。会社法の規定で8日までに会社側が賠償を請求しなかった場合、個人株主が裁判所に株主代表訴訟を起こせる仕組みになっている。このため会社側は賠償を請求することにした。

関係者によると、委員会は、損失隠しを主導した菊川氏らについては、不正を実行して誠実な会社経営をしなかった善管注意義務違反があったと認定。国内外4社の買収をめぐって約1400億円の資金を損失隠しのために不正に運用したことで、本来オリンパスが負担する必要のなかったファンド運営費用など数百億円の損害が生じたと判断した。このうち、合理的に支払いが可能かどうかなどを考慮して、数十億円程度が請求されることになりそうだという。

(略)

すでに提訴請求は株主からなされており,これに応じて提訴するということになる模様です。

株主からの提訴請求というと,会社側が応じずに,株主が責任追及の訴えを提起するということが目につきますが,本件ではすでにことの当否が明らかになってしまっている様相を呈しているために,会社側もそれを前提とした対応をとっていることが特徴的です。

ちなみに,会社側が検討している請求額には,現実的に支払いが可能であるかなども考慮に入れているとされており,興味深い点があります。

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About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。