福岡地裁,セブンイレブンの値下げ制限を独禁法違反と認めて,閉店した元フランチャイジーによる損害賠償請求を一部認容


セブンイレブンの値引きに関する問題は一時期,世間を騒がせまして,このブログでも,何度も取り上げました。

それに起因する訴訟で判決が出ましたので取り上げます。

福岡地裁は,閉店したセブンイレブンのフランチャイジーである元オーナーが,値引き制限で損害を被ったとして,2600万円余りの損害賠償請求をフランチャイザーである本部に対して提起した事件で,値引き制限を独禁法違反と認めて,220万円の支払いを命じました。

セブンイレブンに賠償命令 値下げ制限は独禁法違反 – 47NEWS(よんななニュース)2011/09/15 18:07 【共同通信】

大手コンビニのセブン―イレブン・ジャパン(東京)加盟店の元経営者が、値下げ販売を不当に制限されたなどとして、同社に約2600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、福岡地裁は15日、制限を独占禁止法違反と認め、同社に220万円の支払いを命じた。

田中哲郎裁判長は判決理由で「値下げ販売をやめるように繰り返し指導したことで、店側の取引を不当に拘束した」と独禁法違反を認定。「販売価格の拘束がなければ、値下げすることで利益を上げることができた」と述べた。

(略)

値下げ制限を独禁法違反とした点に注目するべきであることは確かなのですが,それに加えてもう一点,値引き制限をしていなければさらに利益を上げられたとしている点も興味深いところです。

これは,値引きをすると見合いが生じてしまって安く売らざるを得ないというところなどまで考慮に入れているのか,それともそのような経済学的な話ではなく,廃棄ロスを店側負担にしている仕組みだったため,それをしなければその分利益が出ていたという話なのかが気になるところです。

裁判例情報

福岡地裁平成23年9月15日判決

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About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。