公取委、番号ポータビリティ制に関する独禁法上の見解原案を公表


現在、利用している携帯電話会社を変えると携帯電話の番号も変更せざるを得ません。
これは会社ごとに電話番号を割り振る制度を日本がとっているためです。
このため番号を見れば、どのキャリアのユーザーかは分かる仕組みになっています。
番号が変わってしまうと知人への連絡等で手間がかなりかかることが予想されるため、キャリアの変更自体をためらうことが予想されます。
これは顧客囲い込みそのものなので、キャリアを変更しても電話番号をそのまま継続できる制度の導入が検討されています。
これは番号ポータビリティ制度といい、諸外国ではこちらのほうが普通なのですが、日本では現在導入に向けて検討中というところです。
このたび、公取委がこの制度の導入に当たっての独禁法上の考え方の原案を公表、意見募集を開始しました。記事はこちら。プレスリリースはこちら
原案の内容としては、番号ポータビリティ制の導入のために携帯電話会社で合意をして制度を作り上げること自体は独禁法上問題とはならないが、既存の会社だけで合意することになることからそれが新規参入の妨げにならないようにしなさいとか、電話番号の継続を技術的に可能にするためにかえって新しい接続方式の開発に支障するのは問題ですとかなっています。
費用負担についてキャリア間で協議をして、利用者に転嫁しましょうねと取り決めるのは独禁法上問題ですと明言されているのがポイントでしょう。
横の拘束になりますから、利用者の利益を侵害しますね。
しかし、もとをただせば、通信というのは規制の強い分野であるのが世界共通ですが、日本の通信は特異な制度を導入する傾向があるので、付随して起きる法的問題も日本プロバーのものが多くなってしまいますね。
特に独禁法と絡むことが多いのが特徴でしょう。

About Arakawa

サラリーマン経験のある弁護士兼社会保険労務士 このサイトでは、ビジネス関連の法律ニュースをもとにして私見をお送りするブログです。 ●筆者紹介 埼玉県立川越高校卒 東京大学法学部卒 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士) 専攻・国際私法、国際取引法、会社法 某企業で法務担当というよりむしろ労務担当 東大ロースクール修了 新司法試験合格 弁護士登録 現在,弁護士兼社会保険労務士です。

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